三重県志摩市浜島町のホテルに無銭で15連泊し、宿泊代金等500万円を払わなかったとして、11月3日、三重県警烏羽署は男を詐欺の容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、住所不定・無職の竹歳昴希容疑者23歳。
署の調べによると、竹歳容疑者は10月18日からの16日にわたり、支払い能力がないにもかかわらず志摩市内の高級ホテルに滞在。期間中には知人4人を呼び寄せて宿泊させており、代金はエステ代や食事代なども含め500万円になっていた。11月2日、ホテル側は竹歳容疑者に代金を請求。しかし支払いに応じなかったため、警察に連れていき逮捕となった。逮捕時の竹歳容疑者の所持金は14万円。容疑については認めているということで、警察はくわしい動機を調べている。
今年10月にも同様に長期間の無銭宿泊で男が逮捕されている。このような無銭宿泊者は海外では「スキッパー」と呼ばれ、料金の後払い制を採用しているホテルや旅館にとっては重大な問題となっている。
【参考】新潟県のホテルで10ヵ月の無銭宿泊 400万円の被害
大手予約サイトでは予約時や現地チェックイン時の前払いが主流となっているが、高級旅館や老舗のホテルではいまだ後払いを採用してるところも多い。その理由として、「代金はサービス提供後に受け取るべき」という業界の慣習や、現金での支払いにこだわっていることなどが挙げられる。クレジットカードやスマートフォンアプリによるキャッシュレス決済など、支払い方法の多様化が進んでいる昨今、ホテル側にもシステムの変革が迫られている。