石川県は、現在政府の援助を受けて実施している全国旅行支援「いしかわ旅行割」を4月以降も継続する見通しだと発表した。
石川県の馳浩知事は、3月末で終了する予定だった全国旅行支援「いしかわ旅行割」を4月以降も継続する考えを示した。併せて第2次3月補正予算が発表され、全国旅行支援事業の継続のために68億円の予算が新たに盛り込まれた。
「全国旅行支援」は、新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けた宿泊事業者や観光事業者を支援するため、「GoToトラベル」に代わって政府が実施している観光需要喚起策だ。斎藤国土交通相は「各都道府県が配分した予算が年度末時点で残っている場合は、4月以降の継続も可能」と会見で話していた。石川県では政府の方針に合わせ、他県に先んじて延長を決定したことになる。
具体的にいつまで実施するかは未定だが、馳浩知事は「(4月以降も)2~3か月程度」は継続できると話しており、今年のゴールデンウィークの石川旅行には全国旅行支援を活用できると期待されている。「いしかわ旅行割」は2022年10月末から2023年1月末まで121万人以上に利用され、237億円の経済効果があったという。馳浩知事も会見で「観光産業の皆さん方に対して一息つける支援が期待できるのではないか」と明るい展望を語った。
●『いしかわ旅行割』とは
石川県が政府の支援を受けて実施する旅行支援事業。全国民を対象に県内の旅行代金を最大20%割引するほか、1泊につき最大2,000円分の地域クーポンを配布する。旅行代金の割引額の上限は交通付きの宿泊商品が5,000円、その他の宿泊・日帰り商品が3,000円だ。クーポンは平日宿泊の場合に1人1泊あたり2,000円分、休日宿泊の場合に1人1泊あたり1,000円分が配布される
①旅行代金を最大20%割引
交通付プラン:上限5,000 円
その他 :上限3,000 円
②クーポン券 最大2,000円分
平日:2,000 円分(1泊)
休日:1,000 円分(1泊)
※上記の内容は2023年3月末までのもの。4月以降継続の場合に割引額やクーポンの額面が変更されるかどうかは未定。