(出典:株式会社ダイブ)
株式会社ダイブは、宿泊業界特化の特定技能人材サービス「宿泊業界のための外国人求人ナビfor特定技能」を提供している。同社が登録支援を行っているミャンマー出身の特定技能人材が、株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドの新富良野プリンスホテルでの就労が決定した。
帝国データバンクの調査によれば、正社員が不足していると感じている北海道内の企業は56.4%であり、前年同月比で2.7ポイント増加している。特にサービス業では69.3%の企業が正社員不足を感じているのが現状だ。訪日外国人が増加している状況において、宿泊施設の人手不足は深刻である。このような人手不足に対して、政府は2019年に新たな在留資格「特定技能」を創設した。特定技能の人数は年々増加しており、2023年6月末時点で173,089人だったのに対し、同年12月末時点では208,425人と約3.5万人増加している。しかし、宿泊分野では401人と最も少ない結果となっており、宿泊業ではまだ外国人雇用が積極的に行われているとは言えない状況である。
(出典:株式会社ダイブ)
新富良野プリンスホテルに就労が決定したキン・タンダー・テェーさん(36歳、ミャンマー出身)は、ホテルの仕事に興味を持った理由として、多くの人との出会いや日本の食事について学べる点を挙げている。日本の料理に興味を持ち、実際に日本で働きながら貯金をして、将来的には母国でレストランを開くことを夢見ている。また、特定技能2号の資格取得も目指している。
新富良野プリンスホテルの池田氏は、今回特定技能を有する人材を採用した背景として、これまで約30名の外国人インターン生や派遣スタッフを受け入れてきた経験を挙げている。冬のスキーシーズンには外国人客が全体の4~5割を占めることから、外国人対応の重要性と人手不足の問題に対処するために、特定技能資格を持つ人材の採用を決定した。また、特定技能の受け入れを検討している施設等に対しては、受け入れの際に現場と話し合いを行うことで受け入れ態勢や従業員の反応も変わってくるため現場とのコミュニケーションが重要だと述べている。さらに、日本語能力に不安を覚えることもあるかもしれないが、毎日日本語に触れることで日本語能力は上がるため、言語についての心配より働きたい意欲などを改めて確認することが大切だと語った。
ダイブの特定技能人材サービス「宿泊業界のための外国人求人ナビfor特定技能」では、外国人人材の採用から就労後の支援までワンストップでサポートしている。通常の採用フローに加え、ビザ申請や住居確保、就労後の定期的なレポートなどの特別な支援も行い、ニーズに合わせたプランやオプションを提供している。
(出典:株式会社ダイブ)
ダイブは2002年に創業され、日本経済の成長エンジンである観光業の大課題を解決するために事業を展開しているベンチャー企業である。観光施設に特化した人材サービスにおいては、年間10,000人の観光従事者を創出し、全国47都道府県、4,600施設以上の観光施設と取引実績がある。さらに、地方創生事業やグランピング施設に特化したWEBメディア「GLAMPICKS」の運営など、IT領域での事業展開も積極的に行っている。