一般社団法人 高齢者入浴アドバイザー協会は、2023年9月1日より高齢者が安全かつ安心して入浴できる施設を証明する『高齢者安全入浴 三ツ星認定制度』を開始する。この制度は介護施設、ホテル、旅館、その他宿泊施設、銭湯、入浴施設等を対象としており、予約開始は8月1日9:00からとなる。
入浴事故は家庭の浴室で多く発生しているが、家庭以外でも事故を防止するための取り組みが求められている。この認定制度は、そのような「入浴事故ゼロへの取り組み」を具現化するものである。ただし、一ツ星や二ツ星の認定は存在せず、バリアフリーの有無も1つの判定基準となるが、判定に直接影響するものではない。
認定方法については、協会の代表理事であり、高齢者入浴研究者、温泉利用指導者でもある鈴木知明氏が高齢者の安全安心入浴に適しているかを26の項目に基づいて確認する。確認作業は当日中に完了し、合格すれば三つ星が認定され、後日認定証(A5サイズ)がフォトフレームに入れて送付される。(出典:高齢者入浴アドバイザー協会)
認定に必要な費用は、1施設につき88,000円(税込)で、認定作業料、交通費などは別途必要ない。更新料は1年毎に12,000円(税込)となる。
認定後は、協会のホームページに施設名が掲載され、セミナー等で高齢者安全入浴三ツ星施設として紹介される。また、認定後のメリットとして、高齢者に寄り添った安全入浴の方針を地域や全国に対してアピールすることが可能となる。高齢者に優しい経営の一助となることを目指す。