住友商事と東急ホテルズは、京都市東山区の小学校跡地に「ミュージアム・ホテル」をコンセプトとするホテルを出店することを決定。170室で2022年夏の開業を目指す。
住友商事と東急ホテルズが小学校跡地の建物賃貸借予約契約
出典:住友商事
今般、同ホテルが出店する元京都市立白川小学校跡地(2011年閉校)は、旧制の尋常小学校から数えて100年以上の学問の歴史を刻んできた。周辺に平安神宮、ロームシアター京都、京都国立近代美術館など京都市の文化拠点が点在し、観光地としての華やかさと、市民生活が共存するありのままの京都を味わえる立地。
同ホテルは、周辺の景観に溶け込む和建築を取り入れるとともに、「ミュージアム・ホテル」をコンセプトに、ただ泊まるだけではない、京都の伝統と文化を感じられるホテルを目指すという。
伝統工芸品や美術品を館内に配置し、目で見て楽しめることはもちろんのこと、茶の湯を学ぶことの出来る「日本茶&Bar」や、和の佇まいを堪能できる貸切風呂など、様々な体験を用意する。
インテリアデザインは乃村工藝社が手掛ける。和の美しさと現代的な機能性の両立を追求した客室、中庭やアートを主役とする舞台スペースを配置したロビーなど、滞在することが目的となる、このホテルならではの時間が流れる空間を演出する。
住友商事と東急ホテルズは、1997年に開業した横浜ベイホテル東急(神奈川県横浜市西区、開業時の名称「パンパシフィックホテル横浜」)以来、約20年ぶりの共同事業となる。
出典:住友商事
【同ホテル 概要】
所在地:京都市東山区三条通白川東入三丁目夷町175-2他(地番)
アクセス:京都市営地下鉄東西線「東山駅」徒歩4分
客室:約170室
施設:フロント、ロビー、レストラン、ジム、温浴施設、ギャラリー他
京都市東山区ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、京都市東山区には宿泊施設が555、部屋数にして5,135室が提供されている。
新規開業予定は5施設、部屋数にして396室が新たに供給される見込み。
住友商事は、同ホテルの開発以外にも、宇都宮駅東口地区整備事業において宇都宮市とホテルを含めた都市開発事業を推進しており(2022年夏の開業予定)、今後全国主要都市での都市開発事業に注力していくという。
東急ホテルズは、2019年11月には日本初の寺院山門一体となった大阪エクセルホテル 東急、2020年には横浜東急REIホテル、富士山三島東急ホテルの出店を決定。今後は、地域毎のテーマに沿った新しいスタイルのホテルを計画していく。
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