東急不動産株式会社(本社 東京都渋谷区)とヒルトン(本社 米国バージニア州)が京都市北区において推進中の京都鏡石ホテルプロジェクトの正式名称が「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts(ロク キョウト エルエックスアール ホテルズアンドリゾーツ)」に決定したことが9月29日発表された。インテリアデザイナーには 日本で初めてBLINK Design Group を起用し、開業は2021 年の秋を予定している。
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resortsは東急不動産 100%子会社の東急リゾーツ&ステイ株式会社が運営しており、ヒルトンのラグジュアリーブランド「LXR ホテルズ&リゾーツ」としてアジア太平洋地域における初進出だ。また、ヒルトンにとっては京都初のホテルとなる。
ROKUというホテル名称については、ホテルの立地に由来する。鷹ヶ峰(たかがみね)、鷲ヶ峰(わしがみね)、天ヶ峰(てんがみね)の三座を総称した鷹峯三山の麓に位置する当ホテルの立地は、静謐 せいひつな空気が流れるリゾート地。その敷地内には一級河川である天神川が流れる。紙屋川(かみやがわ)とも呼ばれる天神川のほとりでは、平安時代にその紙を漉すいた紙座があったという。ホテル名称のROKUは、その紙を漉く、「漉(ろく)」という言葉、また自然に囲まれた土地独自の環境から由来しており、来場する客にその特別な空間を味わってもらいたいという想いが込められている。
400年以上前に本阿弥光悦が芸術村を築き上げた地でもあり、型にはまらない独自の美学を築き上げてきたこの場所の歴史やストーリーを、滞在を通じて感じられるリゾートホテルをめざしているROKUは、その想いを「Dive into Kyoto」というコンセプトに込めた。唯一無二の体験と非日常のリラクゼーション空間を、来場者に提供する。
インテリアデザイナーはアジアを拠点とする、BLINK Design Groupを日本で初めて起用した。AMAN や Six Senses、Capella などラグジュアリーホテルの実績を多数持つBLINKが、京都の伝統工芸や職人の技術、素材を用い、この土地が持つ世界観や文化を独自の目線で表現する。
リゾート滞在中に好奇心を刺激する、ホテルのインテリアにも注目だ。レストランエリアは竹、エントランスエリアは漆など、空間ごとにテーマを設定して、それに合わせたインテリアを取り入れている。
本ホテルの初代総支配人には、前職でパレスホテル東京の副総支配人兼宿泊部長を務めた西原吉則氏が就任した。
国内外から人が大勢集まる京都には、2019 年にはパークハイアット京都がオープンするなど、これまでもラグジュアリーホテルが複数進出している。ROKU の開業で、ますます盛り上がりを見せるだろう。