ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > 新規ホテル情報 > 【取材】自然と健康がテーマの温泉・サウナ複合施設「いなべ阿下喜ベース」2024年4月開業

【取材】自然と健康がテーマの温泉・サウナ複合施設「いなべ阿下喜ベース」2024年4月開業

投稿日 : 2024.01.15

三重県

新規ホテル情報

株式会社旅する温泉道場は、三重県いなべ市に温泉複合施設「いなべ阿下喜ベース」を2024年4月にオープンすることを発表した。

「いなべ阿下喜ベース」は、おふろcafe あげき温泉、AGEKI BASE HOTEL、上木食堂(仮)の3つの店舗からなる複合商業施設。いなべ市が2006年3月に市民の健康増進を目的に開業した「阿下喜温泉あじさいの里」をリニューアルして開業する。

本記事では、リニューアルの経緯や施設のおすすめポイントなどについて、旅する温泉道場の宮本社長に取材を行った。

▷ いなべ阿下喜ベース ティザーサイト:https://inabe-ageki-base.com/

――― どのような経緯で「阿下喜温泉あじさいの里」をリニューアルし、「いなべ阿下喜ベース」を開業することになったのでしょうか

コロナ禍で運営に困っている温泉施設からの相談が全国から増えていたタイミングで、いなべ市さんからも相談を受けました。市長と意見交換を交わす中で、温泉運営を中心に、いなべ市の観光活性化の課題やポテンシャルなどが見えてきて、何かお役に立てればという思いで関わらせていただきました。

これまで民間企業として温泉施設を運営していましたが、年々行政施設の相談も増えてきており、今後の地域活性には官民の強みを活かした連携が一層必要に感じております。助成金や補助金と民間資金を活用しながら、地域活性の拠点になれればという思いを込めてコンセプトやネーミングを設計しました。

――― リニューアル前後で、特に変わったポイントはどこでしょうか

サウナラウンジ(別料金)

従来の阿下喜温泉の温泉はそのままに、休憩エリアをゆったりできるようにフルリニューアル、食堂の増設、有料サウナエリア、ホテルを増築しました。

以前は温泉を楽しんだあとは、畳でのごろ寝が主な過ごし方でしたが、さまざまな過ごし方ができるようになっています。

――― 「おふろcafe あげき温泉」について、これまでの温泉はそのままにラウンジ機能が加わったとのことですが、特におすすめしたいポイントを教えてください

無料の挽き立てコーヒーを飲みながら、雑誌や漫画を楽しんでいただくことができます。

また、学生が勉強をしたり、ビジネスパーソンが仕事のちょっとした作業をしたりできるように、電源とWi-Fiを完備したワーキングエリアを整備しました。

ゆったりくつろぐこともできるし、作業に集中することもできます。

――― 「AGEKI BASE HOTEL」についてですが、トレーラータイプを採用した理由や施設の魅力を教えてください

AGEKI BASE HOTEL

昨今増えている震災や大規模災害時に移設して利用できる点を考えて、トレーラータイプにしました。万一の事態には、移設も検討しています。

最大5名まで泊まれるコンパクトな内装ですが、狭さを感じないように家具の配置や品質にはこだわりました。ウッドデッキも併設しており、将来的にはプライベートBBQなどもできるようにしていきたいと思っています。

AGEKI BASE HOTEL

――― 現在いなべ市で営業している「上木食堂」が移転オープンするとのことですが、どのような経緯で「上木食堂」を「いなべ阿下喜ベース」に迎えることになったのでしょうか

※移転前の店舗

いなべ市職員の方と一緒に、いなべの魅力を深堀りし、地元の方とコミュニケーションを取る中で、上木食堂の運営会社である松風カンパニーさんとも出会いました。

地元のお野菜を使用したコンセプトや店舗の雰囲気が非常に魅力的だなと思っていたところ、実は現在のお店の耐震性や老朽化から移転を検討されていることを知り、お声かけさせていただきました。

上木食堂さんは、地元の季節の野菜を中心に、健康的な和食テイストのお食事を提供していただく予定で、いなべ市産の蕎麦の提供も検討中です。

――― 最後に、開業に向けての意気込みをお願いします

まず会社としては、人口が減っていく地方温泉地の経営が、今後一層厳しくなっていくことが予想され、持続可能な複合業態化やコンパクト化が求められてきます。地方ならではの自然環境や魅力が伝わる、高付加価値な店舗運営に取り組んでいきたいと思っています。

次に施設としては、いなべ市と連携し、地域へ貢献したいと考えています。いなべ市は、渓谷やハイキング、登山、サイクリングコースなど自然の観光資源が豊富な地域です。キャンプやアウトドア施設が多くあり、昔ながらの商店街もあります。

アクティビティや街歩きの前後に、いなべ阿下喜ベースに立ち寄っていただけると良いなと思います。

いなべ市をより楽しむ観光の拠点(ベース)として様々な方に利用していただけるような、地域のインフォメーションの役割や、温泉、食、ホテルのサービスの磨き込みを進めていきます。

■「いなべ阿下喜ベース」概要

住所:三重県いなべ市北勢町阿下喜788
営業時間:10:00〜21:00
運営会社:株式会社旅する温泉道場
ティザーサイト:https://inabe-ageki-base.com/
2024年4月グランドオープン予定

合わせて読みたい
  • 【取材】『OMO7大阪 by 星野リゾー...

  • 【取材】世界初のオフィシャル・シャンパン...

  • 【取材】「星のや軽井沢」ウェルネスプログ...

  • 【取材】海と空がテーマのホテル「プレミア...

関連記事