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神戸市のビジネスホテルを分析!2024年2月最新版

投稿日 : 2024.02.26

兵庫県

新規ホテル情報

2024年2月時点の神戸市の既存ビジネスホテルの施設数・部屋数・稼働率の推移をお伝えする。

神戸市の既存ビジネスホテルの分布

メトロエンジンリサーチによると、神戸市の既存ビジネスホテルの分布は中央区に集中しており、神戸市全体の施設数 242施設に対し104施設と約51%を占めている。

出典:メトロエンジンリサーチ

出典:メトロエンジンリサーチ

神戸市

施設数

部屋数

中央区

104 施設 11,340 室

北区

67 施設 2,505 室

兵庫区

17 施設 1,137 室

灘区

15 施設 298 室

西区

11 施設 428 室

東灘区

10 施設 633 室

垂水区

9 施設 408 室

須磨区

6 施設 164 室

長田区

3 施設 143 室

合計

242 施設 17,056 室

出典:メトロエンジンリサーチ

神戸市の既存ビジネスホテル施設数の推移

神戸市の既存ビジネスホテル施設数は 15%増

神戸市の既存ビジネスホテル施設数は15%増加。
2019年1月時点の47施設から直近の2024年2月時点の54施設と5年間で7施設の増加となっている。

出典:メトロエンジンリサーチ

施設数の推移にコロナ禍の影響はあったのか

コロナ禍の影響下にあった期間を 2020年1月〜2022年5月(ほぼ沈静化していた時期)とした上で、期間を分けて影響を考察してみたい。

結論、影響は薄かったと読み取れる。コロナ禍以前の 2019年1月〜2020年1月は3施設の増加。コロナ禍の影響下にあったとされる 2020年1月〜2022年5月でも5施設の増加、コロナ禍が沈静化した 2022年5月〜2024年2月の期間は1施設の減少となった。

このことから、神戸市のビジネスホテルの施設数の推移はコロナ禍の影響は薄く、ほぼ同ペースの増加傾向で推移していったことがわかる。別途、2022年5月〜2024年2月の期間の減少については、考察が必要と考えている。

集計日

施設数

増減

2019年1月

47 施設  

2020年1月(コロナ禍)

50 施設 + 3 施設

2022年5月(沈静化)

55 施設

+ 5 施設

2024年2月

54 施設 – 1 施設

出典:メトロエンジンリサーチ

神戸市の既存ビジネスホテル部屋数の推移

神戸市の既存ビジネスホテル部屋数の推移は 32%増

神戸市の既存ビジネスホテル部屋数の推移は1,760室の増加。施設数の増加を上回るペースでの推移となった。部屋数を施設数で割ることによって求めた1施設あたりの平均部屋数では、2019年1月時点が119室に対し、2023年7月時点では136室となっており14%増加したことになる。

出典:メトロエンジンリサーチ

部屋数の推移にコロナ禍の影響はあったのか

施設数の時と同様にコロナ禍の影響化にあった期間を 2020年1月〜2022年5月(ほぼ沈静化していた時期)とした上で、期間を分けて影響を考察してみたい。

結論、部屋数の推移も施設数の推移と同様に影響は少なかったと読み取れる。コロナ禍以前の2019年1月〜2020年1月は548室の増加。コロナ禍の影響下にあったとされる 2020年1月〜2022年5月でも1,394室の増加、コロナ禍が沈静化した 2022年5月〜2023年7月の期間は182室の減少となった。

施設数の推移と同様にコロナ禍が沈静化した後に、部屋数が減少している点については考察が必要だが、コロナ禍の間は順調に増加のトレンドだった推移が減少に転じたことを考えると、コロナ禍の影響が遅れて表面化したということも可能性としては考えられる。

集計日

施設数

増減

2019年1月

5,580 室  

2020年1月(コロナ禍)

6,128 室 + 548 室

2022年5月(沈静化)

7,522 室

+ 1,394 室

2023年7月

7,340 室 – 182 室

出典:メトロエンジンリサーチ

兵庫県の既存ビジネスホテル稼働率の推移

出典:メトロエンジンリサーチ

神戸市のある兵庫県の既存ビジネスホテルの稼働率は、全国の稼働率とほぼ同様の推移を見せている。グラフからもコロナ禍(2020年1月〜2022年5月)の影響は読み取れ、2022年の5月以降から回復基調となっていることが確認できる。

コロナ禍以前は、8月・11月・12月を除き、全国の稼働率を下回っていた兵庫県だが、2022年5月以降は、全国稼働率を上回る推移を見せ、特に直近、2023年11月は全国稼働率を3.2%程度上回る稼働率となっており、コロナ禍以前よりも順調な稼働率の推移だ。

近隣の大阪・京都・奈良などと同様に訪日外国人に人気の高い都市である神戸市では、訪日外国人の受け入れが全面的にストップしたコロナ禍での影響は非常に大きく、全国平均と同様に大きな落ち込みがあったが、2022年5月以降の稼働率から推察すると順調な回復をみせていることがうかがえる。

まとめ

神戸市のビジネスホテルの現状は、施設数・部屋数の増加はコロナ禍での期中の影響は少なかったが、コロナ禍の影響が沈静化した後に多少なりとも影響があったことが推察できた。稼働率に関しては全国平均と同様にコロナ禍の影響を大きく受けたが、2022年5月以降は堅調な回復をみせている。

今後の展望としては、2025年4月には「大阪・関西万博」の開催があげられ、2025年4月13日〜10月13日の半年間、世界各国、全国から多数の観光客が訪れることが予想されている。開催地は大阪府だが、商圏は非常に近く、万博目的に訪れた国内外の旅行者が、神戸を訪れることは容易に想像できることから、大きな起爆剤として期待されている。

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