(出典:ヴィニェット コレクション)
2023年6月30日、大阪のリーガロイヤルホテルがIHGホテルズ&リゾーツのシステムに加盟し、国内最大のIHGホテルとなった。これにより、公式ウェブサイトからの予約や、会員組織「IHGワンリワーズ」の利用が可能となった。このホテルは、皇族やVIPから支持を受ける歴史的な施設であり、大規模な改装の末、2025年に日本初の「ヴィニェット コレクション」としてリブランド開業を予定している。
IHGは、不動産所有者のベントール・グリーンオーク株式会社 (BGO)および株式会社ロイヤルホテルと連携し、135億円の改装費用を投じてホテルを生まれ変わらせる計画である。リーガロイヤルホテルは、大阪の中之島に位置し、87年の歴史を持つ大規模ホテルである。
ヴィニェット コレクションは、2021年に誕生したIHGのラグジュアリー&ライフスタイル ホテルコレクションブランドであり、アジア・オーストラリア・ヨーロッパ・米国で6軒のホテルを開業しており、開業予定を含めると世界に21軒のホテルを展開している。また、今後10年間で100軒以上の展開を目指している。
大阪は、長年にわたり日本で二番目のホテル市場として存在し、パンデミック以前は高い稼働率を誇っていた。インバウンド宿泊者数も急増し、東京を上回る勢いで成長していた。2025年の「大阪・関西万博」を控え、大阪はビジネスとレジャーの両方の側面で明るいポテンシャルを持つと言える。
IHGは、日本市場における成長の波に乗り、新たなブランドの展開を進めている。これまでに、voco、キンプトン、リージェント、ホリデイ・インエクスプレスといったブランドが日本に初進出し、今回はラグジュアリーブランドの「ヴィニェット コレクション」が加わる。IHGは今後もビジネス展開を強化し、日本におけるポートフォリオの拡大を目指している。