2021年夏、星野リゾートが別府に「星野リゾート 界 別府」をオープンする。
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」としては、鹿児島県・霧島温泉で2021年1月に開業予定の「星野リゾート 界 霧島」に続く、18番目の施設だ。九州では、大分県・瀬の本温泉の「星野リゾート 界 阿蘇」、鹿児島県・霧島温泉の「星野リゾート 界 霧島」に続き3施設目となる。
2020年3月12日には、16施設目となる「界 長門」が山口県・長門湯本温泉にオープンしたばかり。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により観光・旅館産業が打撃を受けるなか、明るいニュースが続いている。
星野リゾート 界 別府 の館内は、石畳の路地や遊技場を備えた、賑やかな別府の温泉街を彷彿させるつくりとなっている。デザインは建築家の隈研吾氏が担当している。客室は、全室が地域の文化や特徴を体感できるご当地部屋だ。豊後絞りをあしらったご当地部屋のインテリアの制作には、名古屋の絞り産地有松・鳴海にて「工房・遊草庵(ゆうそうあん)」を主宰する、大分県出身の絞り染め作家・安藤宏子氏が携わっている。
界 別府は日本一の源泉数及び湧出量を誇る別府温泉で、目前に別府湾を一望できる北浜地区に位置する。明治時代に旧別府港が開港して以降、日本全国から多くの湯治客が訪れた歴史あるエリアだ。別府湾の玄関口、旧別府港を中心に温泉街が発展し、夜遅くまで人々で賑わう様子は「不夜城」と例えられてたのだという。
湯治客が賑やかな別府の温泉街の様々なエンターテイメントを体験し、温泉街のそぞろ歩きを楽しんでいた様子を彷彿させるつくりとして、館内に石畳の路地や遊技場を備え、別府温泉の新しい魅力を味わえるプログラムを用意する予定だ。
館内に入ると目前には、ロビーとひと続きになった、別府湾を見渡すことができる開放的なテラスが広がる。テラスに設置された足湯では、潮風を感じながら寛ぐことができる。
ロビーの奥には和紙のちょうちんが照らす石畳の路地が続き、別府の名産品を揃えたショップやおまつり気分を味わえるような遊技場が連なり、館内にいながら温泉街をそぞろ歩きをしているような体験ができるという。また、路地をさらに進むと、温もりある木目の壁が特徴的な湯小屋が佇み、男女それぞれに設けられた内風呂や露天風呂で名湯・別府温泉を心ゆくまで満喫することができる。