東武鉄道（東京都墨田区）と、「フェアフィールド・バイ・マリオット札幌」を運営する東武緑地（東京都墨田区）が、「フェアフィールド・バイ・マリオット札幌」に運転シミュレータールームを制作する。2022 年 1 月 28 日からデイユースで提供を開始する。
新型コロナウイルス感染症により、出張や旅行が制限され、需要が大きく減ったホテルはテレワークの場を提供するなど、さまざまな工夫を凝らしてきた。中でも東武ホテルは、ユニークなアイデアを提供する。ホテルの客室内に、運転シミュレータールームを制作するのだ。
東武ホテルグループがホテルに列車の運転シミュレータールームを制作するのは、「浅草東武ホテル」に続き 2 軒めとなる。設置する運転シミュレーターは、提供 1 軒目の浅草東武ホテルに設置されたものと同様、東武東上線で運転士が訓練用として使用していた実物をそのまま移設する。操作に応じて速度計などが動くため、本物の運転台と同じ操作を体験できる。沿線の車窓風景を CG でリアルに再現したモニターにより、リアルな運転体験を楽しむことができる。
今回東武ホテルグループが用意する運転シミュレータールームには、日光 鬼怒川エリアで「SL大樹」として活躍する蒸気機関車、C11形 207号機 が、北海道で運行されていたこともあり、室内には「SL大樹」をテーマとした装飾が施される。電車と蒸気機関車をどちらも楽しむことができる部屋となっている。