(出典:アメリカン航空)
アメリカン航空が公表した「2022サステナビリティレポート」は、同社の持続可能性に対する戦略や取り組みの進展が詳細に報告されている。気候変動、乗客およびチームメンバーの安全、人材、カスタマーサービスといった主要なサステナビリティの課題への取り組みが特に強調されている。
CEOのロバート・アイソムは、過去1年間のアメリカン航空の努力について、再会の場を増やすための運航拡大や多様な人材の育成、気候目標への取り組みといった方面での進展に対する誇りを表明している。特に、2050年までにGHG排出量を実質ゼロにするという目標に対して、低炭素燃料の導入や燃費効率の良い航空機の投入といった戦略が実施された。この背景には、アメリカン航空の新世代航空機の投入や持続可能な航空燃料供給契約、水素を動力源とした航空開発への投資がある。
また、2022年にはアメリカン航空はScience Based Targets initiative (SBTi)の認定を受けるなど、気候変動への取り組みが進展していることが伺える。この認定は、アメリカン航空の2035年までの温暖化ガス削減目標がSBTiの基準を満たしていることを示すものだ。
サービス面では、2022年の増便時にもお客様の求める信頼性や体験の提供に注力している。その結果として、顧客満足度スコアが同社史上最高を更新した。そして、安全に対する姿勢も引き続き強化されている。
アメリカン航空の持続可能性への取り組みは、2023年のAir Transport World Eco-Airline of the Yearの受賞や、2年連続でダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックス北米指標への選定など、外部からも高く評価されている。