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マンダリンオリエンタル、2021年3月末までに使い捨てプラスチック製品の使用終了

投稿日 : 2019.11.05

海外

ホテル関連ニュース

マンダリン オリエンタル ホテル グループでは2021年3月末までに、同グループ内の全ホテルにおける使い捨てプラスチックの使用を終了すべく、世界規模での取り組みを展開。客室やレストランだけでなく、オペレーションを含めたホテルのバックスペースにおいても同様の取り組みを推進する。

プラスチック製ストローと使い捨て飲料ボトルの排除に向けた動きは、すでに旅行業界全体で活発化しているが、同社は高級ホテル業界における同活動のけん引役となるべく今後、客室はもちろんのこと、スパ、輸送、レストラン、バーなどのあらゆるオペレーションの局面において、使い捨てプラスチックの使用停止を目指す。

顧客の目に触れる公共エリアのみならず、ホテルのバックスペースにおいても同様の取り組みを推進する。

同グループの「使い捨てプラスチック撤廃キャンペーン」は段階的にすでに開始しており、まず同ホテルグループの事業全体で使用しているプラスチック製品の購買状況を把握すべく、在庫調査を徹底的に行った。

そして、最も使用頻度の高い、23品目の使い捨てプラスチックアイテムを特定し、今日までにその86%の使用を取りやめた。さらに、残りの品目においても段階的に使用を止めることで、2021年3月末までに全ての使い捨てプラスチック製品の使用停止へと漕ぎ着ける予定という。

同時に、実験的にプラスチック製品の代用品の使用を開始し、全ホテル従業員にとって社内でベスト・プラクティスを共有しやすい環境づくりにも取り組む。また、サプライヤーと協力して、環境に配慮した仕入れ体制を確立し、5つ星ホテルの運営に相応しく、さらに実現的な製品の導入にも努めていくという。

目標達成に向けた、年次目標も明確に定義しており、顧客や従業員はもちろんのこと、幅広いコミュニティーに対する責任説明を果たすため、その実績と課題を進捗レポートとして半年ごとにまとめ、2020年3月末に初の報告書を公開する予定。

グループ・チーフ・エグゼクティブのジェームズ・ライリー氏は以下のコメントを寄せた。

「プラスチック廃棄物は、今日の地球環境に悪影響をもたらす最も重大な問題のひとつです。我々の小さな取り組みは、世界規模のプラスチック削減に対する貢献としては微々たるものかもしれませんが、我々は世界的にも最も著名なラグジュアリー・ホテル・グループのひとつとして、業界に大きな変化をもたらす重要な役割を果たす立場にいることを自負しております。

ラグジュアリー・サービスの基準を維持しつつこのミッションを完結することは、大変難しい課題ではありますが、変化をもたらすには思い切った目標を設定する必要があります。使い捨てプラスチックの廃止は、当グループの事業全体を責任ある持続可能な方法で運営していくための、広い意味での第一歩にすぎません」

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