(出典:Airbnb Japan株式会社)
Airbnb Japan株式会社は、2025年冬の旅行動向をまとめた「Airbnb 2025年冬のトラベルトレンド」を発表した。報告によると、この冬はイタリアの検索数が大幅に増加しており、特にミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック開催地域であるトレンティーノ(南チロル)、ロンバルディア、ヴェネトでの伸びが顕著である。中でもロンバルディアでは検索数が前年比で3桁増加しており、ドイツ、カナダ、スイス、アメリカなどからも注目を集めている。世界的には、都市からアクセスが良く自然の美しさを楽しめる旅行先が人気を博している。
(出典:Airbnb Japan株式会社)
また、アメリカでは冬の定番リゾートではなく、まだ知られていない地域への関心が高まっている。雪を求める旅行者は、ユタ州ブライトンやアイダホ州マッコールなどの小規模なスキーリゾートを選び、暖かさを求める人々はアートやカルチャーを楽しめるビーチタウンを訪れる傾向がある。バーモント州ドーバーやカリフォルニア州ハモサビーチなどが今冬人気の旅行先として挙がっている。さらに、60歳以上の旅行者によるフロリダ州への長期滞在も増加しており、ザ・ビレッジズやベニスなど温暖な地域への関心が高いことが明らかになった。
(出典:Airbnb Japan株式会社)
アメリカ国内の家族旅行では、郊外や地方エリアでの冬の旅行が主流となっている。Airbnbの調査によると、旅行者の80%が地方や郊外を選び、約半数が家族と過ごす計画を立てている。家族旅行の人気先としては、コロラド州エドワーズやオレゴン州リンカーンシティなど自然豊かな地域が挙げられ、7泊以上の長期滞在や複数世代が集まる旅行の需要も高まっている。寝室が4つ以上ある宿泊施設の予約も増加傾向にあり、ゆとりある滞在が重視されている。
(出典:Airbnb Japan株式会社)
日本では、グループや家族での国内旅行需要が引き続き拡大しており、宿泊検索数は前年の約2倍に増加した。特に広島市は約2.5倍、岩手県八幡平市や新潟県南魚沼市は約2.6倍、愛媛県松山市は約2.2倍と、地方都市や自然豊かなエリアへの関心が高まっている。複数家族や友人同士での利用に適した4部屋以上の宿泊施設の予約数も過去2年間で倍増しており、冬ならではの体験や絶景を楽しむ国内旅行の多様化が進んでいる。Airbnbは今冬も、世界中の旅行者に新しい発見と心に残る旅の体験を提供していくとしている。
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