激増する都心の新規ホテル開発が注目を集めている。メトロエンジンリサーチによる、東京都23区の新規ホテル開発ランキングを発表。
中央区がトップ、港区、台東区が続く
東京都23区内の、部屋数での新規ホテル開発ランキングは以下の通りとなった。
東京都23区新規ホテル開発トップ10(部屋数)
出典:メトロエンジンリサーチ
トップは中央区で6,555室(39施設)で既存の22,084室(154施設)から29.6%の大幅増加が見込まれる。
続いて、港区が2位となり、4,598室(28施設)で既存の28,329室(156施設)から16.2%の増加。
3位は台東区で、3,526室(36施設)で既存の18,238室(266施設)から19.3%増の伸長。
4位は江東区で3,005室(8施設)、5位は新宿区で2,881室(16施設)、6位は大田区2,596室(8施設)、7位は千代田区で1,857室(13施設)、8位は墨田区で1,496室(7施設)、9位は豊島区で 1,183室(7施設)となり、10位の渋谷区は493室(3施設)となった。
区ごとに偏在、多摩地域への広がり見られず
新規開発によりホテル件数が激増している東京だが、他方で、文京区(既存4,073室(33施設))や葛飾区(既存1,028室(21施設))、世田谷区(既存443室(14施設))では新規ホテルの開発予定は確認できなかった。
また、やや意外にも品川区で確認できた新規開発ホテルは167室(1施設)のみで、これはJR東日本による「(仮称)五反田駅東口開発計画」である。
なお、品川駅周辺は港区に位置し、品川駅周辺では「(仮称)港区高輪3丁目ホテル」が200室で本年秋に開業を予定する
このように、ホテル開発も23区内でかなり偏在が見られ、その偏在は都心部と下町に限らないことがわかった。
23区外のいわゆる多摩地域では新規ホテルはいずれの市もゼロか1施設などとなっており、周辺地域でのホテル開発の広がりにも今後の開発余地がありそうだ。
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