京都市観光協会および京都文化交流コンベンションビューローでは、京都市内の主なホテルの協力を得て国・地域別の外国人客宿泊状況調査を毎月実施。このたび、2018年11月の外国人客宿泊状況調査結果をとりまとめた。京都市ホテル展開状況と合わせてお送りする。
台風21号による落ち込みから回復、3 か月ぶりに増加
11月の外国人実人数は前年同月比で5.2%増加し(9月は同6.2%減、10月は同 2.0%減)、台風21号による落ち込みから回復した。地域別では、東アジア(同3.9%減)を除き、各地域で実人数が前年同月を上回った。
特に、ヨーロッパは7ヶ月連続で2ケタ成長となる同26.3%増と、インバウンド需要の拡大をけん引した。
外国人利用割合は39.7%と堅調にシェアを拡大
外国人利用割合は、外国人実人数の増加(前年同月比 5.2%増)および日本人実人数の減少(同 10.7%減)を背景に、前年同月差4.1ポイント増の 39.7%となった。
国・地域別の構成比では、中国が前年同月差2.3ポイント増の25.6%で1位となった。2位はアメリカ(13.1%)、3位は台湾(13.0%)、4位は韓国(6.0%)、5位は香港(5.2%)の順であった。
客室単価は前年同月差より0.9%上昇し、25,000円超
日本人を含む全体の客室稼働率は、紅葉シーズンを背景に91.2%と高水準を維持したが、前年同月差2.3ポイント減と調査開始以来11月として最も低い値となった。
一方、京都市観光協会が提携するSTRの調査結果によると、客室単価は前年同月より 0.9%上昇し、25,000円を上回った。客室稼働率の微減により、客室収益指数(RevPAR)は前年同月比で0.2%減少したが、その減少幅は9月の5.6%減、10月の1.5%減と比較し、回復傾向にある。
なお、今回から、調査対象のホテルが41から46に増加したが、同調査は、インバウンドマーケットの傾向を把握するため、京都市内の主なホテルを対象とするサンプル調査であるため、その他ホテルや旅館、簡易宿所、いわゆる「民泊」等に宿泊した外国人客は含まれていない。
京都市ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、京都市内には宿泊施設が2,342展開しており、部屋数にして40,720が提供されている。
区ごとの部屋数、施設数は以下の通り。
出典:メトロエンジンリサーチ
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