石川県内のホテル開発状況について、金沢市をはじめとした各市の新規開業予定の客室数/施設数をランキング形式で増加率とともにお送りする。4年半を経過した北陸新幹線開通後の石川県のホテル開発の状況とはー
金沢駅〜兼六園に新規開業が集中、ストロー現象も
メトロエンジンリサーチによると、石川県内での新規開業予定は2,579室/18施設となっており、既存の客室数から10.5%の増加を見込んでいる。
金沢市には新規開業予定は2,251室/14施設が新たに供給される見込みとなっており、既存の客室数から17.8%の増加予定。
新規開業予定の約9割が金沢市に集中する結果となった。
他に輪島市や能美市、七尾市で開業予定があるがいずれも中小規模の施設の開業にとどまる見込みだ。
金沢市内の新規開業予定マップは以下の通り。
出典:メトロエンジンリサーチ
上記のマップの通り、金沢市内の中でも新規開業予定は金沢駅から金沢城公園、兼六園の周辺地域に集中していることがわかる。
既存の客室数/施設数では石川県内の宿泊施設は24,522室/850施設、金沢市は12,617室/276施設と約半数に過ぎないが、新規開業予定が集中していることからその割合は拡大していくことになる。
金沢市への展開の集中、「金沢独り勝ち」は北陸新幹線開業に伴うものと考えられ、いわゆるストロー現象により、金沢へと旅行客が集中し周辺都市が衰退する事態が起きていると見られる。
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