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【東西対決】東京都中央区 v 大阪市中央区 ホテル展開状況

投稿日 : 2019.11.12

東京都

大阪府

ホテル統計データ

銀座、日本橋など日本有数の商業施設が立ち並ぶ東京都中央区。難波、心斎橋、大阪城が所在する大阪の中心地である大阪市中央区。両区は特別区と行政区という違いがあるが日本最大のホテル開発激戦地だ。東西「中央区」におけるホテル展開状況をメトロエンジンリサーチにより比較分析した。

既存のホテル展開対決ー西に軍配

まず、既存の施設数と部屋数を比較した数値が以下の通りだ。

・東京都中央区ー施設数194、部屋数25,864室

・大阪市中央区ー施設数395、部屋数36,838室

施設数・部屋数ともに大阪市中央区が東京都中央区を大きく上回った。

既存施設のホテル展開マップは以下の通り。(大小の青緑のサークルは客室数規模を示す)

・東京都中央区

出典:メトロエンジンリサーチ

ホテル展開は全域に及ぶが特に、南西部の新橋から銀座、京橋周辺と北東部の新日本橋から馬喰町に多くの展開が見られた。南東部の築地市場から勝どき、月島付近にはホテル展開が乏しくなっている。

・大阪市中央区

出典:メトロエンジンリサーチ

北東部の大阪城付近をのぞき、大阪市中央区全域にホテルが展開。特に南西部の難波、日本橋(大阪)、心斎橋付近に集中的に展開が見られる。また、北西部の本町や北浜にもホテル展開が多く見られる。

新設ホテル開発対決ー東に軍配

続いて新設ホテル開発予定の比較が以下の通りだ。

・東京都中央区ー施設数31、部屋数4,749室

・大阪市中央区ー施設数23、部屋数4,571室

施設数・部屋数共に東京都中央区が大阪市中央区をやや上回った。施設数では1.5倍ほど、部屋数では僅差となった。

新規ホテル開業マップは以下の通り。

・東京都中央区

出典:メトロエンジンリサーチ

新設予定は全域に及んでおり、特に南西部の銀座周辺、中央部の八丁堀から茅場町にかけてが多くなっている。また、北東部の小伝馬町から浜町にかけても多く開業が予定されている。

・大阪市中央区

出典:メトロエンジンリサーチ

新規開業は北東部の大阪城付近をのぞき、全域に及んでいる。特に多いのは南西部の難波付近、中央部の堺筋本町、北部の天満橋付近となっている。

1km2あたりの部屋数対決ー西に軍配

1km2あたりの部屋数を比較した数値が以下の通り。

・大阪市中央区 4,141室(全国1位)

・東京都中央区 2,531室(全国3位)

密度では、大阪市中央区が東京都中央区を圧倒、1.6倍の差をつけた。

全国有数のホテル展開、開発数を誇る両区。既存の施設展開では大阪市中央区、新規ホテル開発では東京都中央区、1km2あたりの部屋数では大阪市中央区に軍配が上がった。

マップで可視化した通り、ホテル展開が集中して行われている両区では既に開発により土地が不足。地価が高騰しており、さらなる周辺地域でのホテル開発をもたらしている。

【合わせて読みたい】

東京23区ホテル開発ランキング(2019年8月現在)

東京23区ホテル展開状況(2019年7月)

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