経済成長著しいアジア太平洋地域は、ホテル開発においても最大の市場となっている。同地域におけるホテル開発数の国別トップはインドネシアで、都市別でもジャカルタが首位に立った。2位につけたのは日本で新興市場のインドを上回った。また、東京が都市別でも3位となった。
アジア太平洋地域のホテル開発計画数は前年比12%増加
宿泊産業関連のコンサルタント企業、Lodging Econometricsの調査データによると、アジア太平洋地域(中国は調査対象外となっている)におけるホテル開発計画は1,673件で349,081客室に及んだ。建設数で前年比12%の増加、客室数で17%の増加となった。
また、その内、すでに建設中のホテルは前年比19%増の959件で、208,153客室、1年以内に着工する予定のホテルは前年比26%増の368件の72,819部屋となった。
国別トップ3はインドネシア、日本、インドの順
同調査によると、同地域におけるホテル開発数のトップはインドネシアで394件66,154客室、これに続いたのは日本で228件46,356客室、3位がインドで206件33,501客室、4位はマレーシアの137件36,244客室、5位にタイの134件31,964となった。
都市別トップ3はジャカルタ、ソウル、東京の順
都市別のトップは、国別トップのインドネシアの首都ジャカルタで101件19,010客室となり、2位には80件15,738客室で韓国の首都ソウルが続き、東京は73件16,885客室で3位となった。ただし、東京は客室数ではソウルを上回り、2位となる。4位はマレーシアの首都クアラルンプールで58件14,834客室、5位はタイの首都バンコクで52件11,805客室となった。
成長著しいアジア太平洋地域だが、同地域における先進国で低成長を数十年にわたり続けている日本が新興市場のインドやマレーシア、タイなどの東南アジア諸国を凌ぎ2位にランクインしていることはむしろ驚くべきことと言えるのではないか。近年の激増する訪日外国人観光客と東京を中心としたホテル開発の勢いを物語る調査結果となった。
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