星野リゾートは、「星のや軽井沢」から開始した歯ブラシのリサイクルの仕組みを、2019年10月1日をもって、同社が運営する国内30の宿泊施設へ導入したことを発表した。年間100万本以上も廃棄されている使用済み歯ブラシを回収し、再資源化することで、プラスチック製品への再利用を推進する。
同社は、自然あふれる地で、物質だけでは得られない心で感じる豊かさを顧客に提供したいと考えており、環境負荷を軽減したサスティナブル(持続可能)なリゾート運営を目指して、1993年から環境経営を推進。プラスチックごみを減らす同取り組みも、この活動の一環。
回収後の再利用工程については、昭和刷子、JTB商事に協力を得ている。法令に従ったリサイクルを行っていくために行政との調整を含めた高いハードル、施設での確実な分別などリサイクルに伴ってコストも生じるが、昭和刷子・JTB商事、両社との長年の取り組みを規模拡大することで、社会的な役割を果たしていくという。
現時点では、複数施設を運営する企業での実施は同社のみで、次のステップとして、使用済み歯ブラシから歯ブラシへのリサイクルについても共同で検討を進める。
また、歯ブラシの取り組みに続いて、「星のや」で利用している基礎化粧品パッケージに「LIMEX」素材を採用し、同時に回収・再資源化する取り組みを今秋よりスタート。プラスチックごみ削減に向けた活動を他のホテル利用品にも広げていく予定。
出典:星野リゾート
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