ヒルトンは、2019年にヒルトンが創業100周年を迎えるにあたり、ホスピタリティ業界で急成長を遂げるグローバル企業である同社が世界へ与えた影響の調査結果を発表。世界への影響「ヒルトン効果」を検証した。
出典:ヒルトン
「The Hilton Effect(ヒルトン効果)」
ベストセラー作家でスタンフォード大学経営大学院教授のチップ・ヒース(Chip Heath)氏は、新書籍「The Hilton Effect(ヒルトン効果)」のなかで、「快適な宿泊先を超える場所を顧客へ提供したい」と夢見たコンラッド・ヒルトンの創設したヒルトンが、アジア太平洋地域を含む世界へ与えた影響を分析している。
ヒルトンは、アジア太平洋地域で初のホテル「東京ヒルトン」を1963年に開業し、同地域における現在のホテル数は、開業予定のホテルを含め750軒以上と著しい発展を遂げてきた。1週間に1軒以上のペースでホテルを開業しており、同地域の建設中の全ホテルのうち、4分の1がヒルトンのホテル、中国においては、3分の1となっている。
ヒルトン アジア太平洋地域社長 アラン・ワッツ氏は次のように述べている。
「ヒルトンというホテルが100年前に誕生したことで、世界はより良いものとなったと信じております。アジア太平洋地域においては、約55年の歴史を経て、旅行業界および観光業が世界に与えてきたポジティブな影響を目の当たりにしてきました。今日、人々にとって旅行というものは大きな存在であり、ヒルトンは今後も開拓者精神をもって、ホスピタリティ業界をリードしていきたいと思います。」
ヒース氏によると、「ヒルトン効果」とは、「ヒルトンが新たな旅行市場を開拓し、人々と文化を結びつけて、世界との距離を縮める一方で、人々の視野を広げ、機会を増やすことで、今日何十億もの人々の生活や世界のコミュニティに対して、ポジティブな影響を与え続けている」というもの。
また、ヒース氏は、次のようにも述べている。
「創業100周年を迎える企業の多くは、単に記念パーティーを開催することで十分だと考えるでしょうが、ヒルトンでは、批判的な目も持つ社外の社会科学専門ビジネス評論家である私たちに対し、世界の影響を検証するという選択を行いました。検証から見えてきたストーリーは当初の予想を上回る素晴らしいものであり、ヒルトンの従業員が日々の仕事のなかで通常に行っていたことは驚くべき効果があることを示しています。」
徹底的な調査とインタビューを通じて、ヒース氏と「ヒルトン効果」の分析を共に行ったビジネス書作家であるカーラ・スター(Karla Starr)氏は、過去100年間に渡るヒルトンの歴史とヒルトンが与えた影響の深い意味を見出し、ヒルトン効果を構成するの3つの領域「顧客に与えるヒルトン効果」「チームメンバーに与えるヒルトン効果」「コミュニティと経済に与えるヒルトン効果」に分類し整理している。
チップ・ヒース氏とカーラ・スター氏の書籍は以下のリンク「The Hilton Effect(ヒルトン効果)」から日本語でダウンロードできる。
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