自然と伝統の融合した白馬岩岳の街並み活性化株式会社は、2018年に開業した高級古⺠家リゾート施設「旅籠丸八 壱番館・弐番館」を拡大、12月13日より「参番館」を開業、12月27日には、温浴施設やビオキオスクなどを併設した複合宿泊施設「haluta hakuba」を開業する。
ALL信州観光活性化ファンド、NECキャピタルソリューション株式会社、白馬岩岳観光協会、FUNNY株式会社、白馬観光開発株式会社が共同して2018年に設立した同社は、岩岳エリアの空き家や廃業を考えている宿泊施設など既存の建屋をリノベーション・活用し、自然資源と伝統的景観を守りつつ、街並みを一体的なリゾートとして再生させるべく設立された。
2018年12月22日には、日本情緒あふれる古⺠家などを再利用した高級古⺠家リゾート施設「旅籠丸八」をグランドオープン。そしてこの度、本格的なウィンターシーズンを前にさらなる活性化を進めるため、12月13日より高級古⺠家リゾート施設「旅籠丸八 参番館」を、12月27日には複合宿泊施設「haluta hakuba」をオープンする。
伝統的な建築様式「土蔵」を活用した「旅籠丸八 参番館」
出典：岩岳街並み活性化株式会社
「旅籠丸八」は、高級感のある和とモダンをテーマにリノベーションした施設の総称で、レセプション機能・ダイニング機能を集約したクラブハウス「庄屋丸八」と、宿泊に特化した施設「旅籠丸八 壱番館・弐番館」で構成。
そして、この度新設する「参番館」は、元旅館の建屋を再利用し、日本の伝統的な建築様式の一つである土壁の上に漆喰などで塗って仕上げた「土蔵」を活用したリノベーションを実施した。
客室はグループなどあらゆる人数にフレキシブルに対応できるよう、メゾネットタイプ１室(約53 ㎡)とスタンダードタイプ３室(各約35 ㎡)の計4部屋を用意。一棟貸切も可能なため団体利用にも最適とのこと。
住所は、 ⻑野県北安曇郡白馬村北城11032。
北欧の文化と空気を味わえる宿泊施設「haluta hakuba」
出典：岩岳街並み活性化株式会社
長野県上田市や東京、北欧・デンマークに拠点を置き、北欧ヴィンテージ家具の輸入販売、断熱と空調設計を主軸にした家づくり、安心・安全なパンの製造販売など暮らしにまつわる事業を幅広く手掛ける株式会社ハルタによる初の複合宿泊施設「haluta hakuba」が12月27日よりオープン。
施設内は、昔ながらのスキー客用民宿を改修した2フロアで構成しており、1階には、日本古来の温泉療法「湯治」を現代版にアップデートしたミネラルをとり込むミスト温浴施設「Toji-ba haluta」や、オーガニックのアメニティグッズや無農薬栽培のライ麦を使用した黒パンなどの食品や飲料を扱う「ビオキオスク」、宿泊者が自由に利用できるシェアキッチン、コワーキングスペースとミーティングルームを設置。
また、ヨガやチネイザン（氣内臓セラピー）などのリトリートプランの提供も予定。
2階には、白馬の大地から着想を得てデンマーク語で命名された全8室の客室があり、halutaが取り扱う北欧ヴィンテージ家具や雑貨を設置。ダブルベッドでリーズナブルに宿泊できる「spire(スピアー)」や、2台のベッドと畳のスペースに布団を敷いて家族や友人など最大5名まで利用できる「frugt(フルクト)」、最高級の寝具素材といわれる馬毛布団を使用した約54平米の「rod(ローゥ)」など様々な部屋タイプを用意。
また、館内は予防医療の観点から健康に過ごせるよう断熱と空調を主軸に設計しており、天然資源でできたリサイクル可能なロックウールや断熱材、熱交換器、PSパネル（除湿型放射冷暖房設備）を使用。白馬の冬でも室内では軽装のまま、エアコンを使わずに年中快適に過ごせるという。
住所は、長野県北安曇郡白馬村北城10846。
長野県白馬村ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、白馬村には宿泊施設が759、部屋数にして8,448室が提供されている。ロッジや民宿、貸別荘など比較的小規模な施設が数多く展開しているエリア。
その他の新規開業予定としては、森トラストが「（仮称）白馬咲花計画」(長野県北安曇郡白馬村大字北城南咲花4821-1ほか、14,555.0m2)でラグジュアリーホテルを2022年までに開業する予定。
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