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川棚町観光の活性化へ、ゼンリンと観光DX推進協定を締結

投稿日 : 2025.09.16

長崎県

協定

地域創生

株式会社ゼンリン長崎県川棚町は、観光振興を通じた地域活性化を目的として「長崎県川棚町における観光DX推進に関する連携協定」を2025年9月1日に締結した。同協定を通じて、ゼンリンが運営する観光サービス「STLOCAL」を活用し、川棚町の魅力発信や周辺地域からの集客、観光周遊を促進する仕組みを構築し、観光振興に資することを目指している。

(出典:株式会社ゼンリン

「STLOCAL」では2025年7月17日から川棚町エリアを追加し、デジタルマップを通じて周辺地域の魅力を発信している。川棚町は豊かな自然環境に恵まれ、トレッキングや登山が楽しめるほか、2024年8月には戦時遺構の歴史的建造物が国の有形文化財に登録された。特産品としては糖度の高い小串トマトが知られている。

こうした地域資源を観光コンテンツ化し、デジタルマップやスタンプラリーを通じて周遊を促進するため、観光コンテンツの企画やデータ整備、観光消費拡大への施策、混雑回避の仕組み、観光情報サイトでのデジタルマップ活用などを中心に連携が進められる。

川棚町は、連携事項の推進や観光関連事業者の参画促進を担い、ゼンリンは「STLOCAL」を通じた観光周遊促進の検証やサービス開発を担う。これにより地域の観光資源の価値を高め、電子決済や電子クーポンの導入検討、移動データを活用した観光施策の検証、虚空蔵山登山やカフェ巡りなどを含む周遊コースの可視化といった取り組みが進められる。

また、2025年9月15日には東京日本橋の長崎館で「川棚町物産展」が開催され、小串トマトを使用した特産品や長崎和牛などが紹介される。来場者先着500名には川棚町オリジナルバッグが配布される予定である。

「STLOCAL」は“旅するあなたに、そのまちでのとっておきの過ごし方をご提案する”をコンセプトに、狭域の観光エリア情報を発信・検索できるWebサイトおよびスマートフォンアプリである。アプリでは公共交通機関や観光施設、体験アクティビティの電子チケット購入、飲食・小売店と連携したクーポン利用が可能であり、文具・雑貨専門店「Map Design GALLERY」とも連動している。現在は長崎県および佐賀県内のエリアで展開されており、川棚町の観光振興においても活用が期待されている。

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