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那智勝浦町とNeoRealXが新たな協定締結 :観光振興から防災まで幅広く支援

投稿日 : 2025.08.19

和歌山県

協定

地域創生

和歌山県那智勝浦町株式会社NeoRealXは、2025年5月に締結した協定に続き、2025年8月1日付で総務省「地域活性化起業人制度」の企業派遣型に関する協定を新たに結んだ。これにより、従来の取り組みをさらに発展させ、地域課題の解決に向けた本格的な地域づくりの段階へと移行することとなった。

(出典:株式会社NeoRealX

那智勝浦町は、那智の滝や熊野那智大社、那智山青岸渡寺、熊野古道といった世界遺産に囲まれた自然と信仰の地であり、生まぐろの水揚げで知られる豊かな漁港や温泉、地域に根ざした祭礼文化など独自の資源を有している。近年では、大谷翔平選手が町の生まぐろをチームメイトに振る舞い高い評価を得たことが話題となったほか、熊野那智大社と那智山青岸渡寺が米国「TIME」誌による「世界の素晴らしい場所2025」に選出されるなど、国内外からの注目が高まっている。

さらに、町は民間ロケット射場「スペースポート紀伊」の支援拠点としても関心を集め、ロケット打上げ時には観覧イベントが行われるなど、新たな魅力も生まれつつある。こうした観光資源や話題を相互に結びつけて持続的に発信する戦略が求められており、今回の協定はその第一歩となる。

協定に基づく取り組みとしては、映像やXRを用いた観光、防災、文化の継承への挑戦が挙げられる。那智の滝や熊野古道、祭り、漁港などを題材とした映像やXRコンテンツの制作や発信、各種助言を行う予定である。また、多層型の人材体制による現地密着支援が進められ、企業派遣型として平田昌史氏が中心となり、シニア型制度や副業型制度と連携したハイブリッド体制を構築する。SNSやYouTubeを活用した戦略的情報発信や地域PR人材の育成、AIを用いたデジタル施策への助言も含まれている。

なお、平田昌史氏は、地域活性化起業人として那智勝浦町に半常駐するNeoRealX社員であり、地域文化の発信やイベント企画、映像コンテンツ制作に長年従事してきた。那智勝浦町においては、観光振興や防災啓発、文化継承を目的としたデジタル発信に取り組むとともに、住民参加型の活動を通じて地域の魅力を掘り起こし、広く発信していくことが期待されている。

那智勝浦町の町長は、地域資源にNeoRealXの技術や知見を組み合わせることで新たな価値を生み出し、未来へつなぐ取り組みが本格的に始まることへの期待を述べた。NeoRealX代表取締役社長は、町の自然や文化、食、住民の温かさに感銘を受けたことを振り返り、同社の強みであるXRや映像、AIなどの技術を用いて魅力を国内外へ発信し、観光や防災、文化などの分野で町と共に取り組む姿勢を示した。

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