眠っていたデータから新たな付加価値を
宿泊市場動向
2026年3月1日、京都市の新しい宿泊税が施行された。従来の上限1,000円から最大10,000円へと、最高額帯では実に10倍に跳ね上がる大幅改定である。OTA等の公開価格データを集計したところ、施行前後で京都の宿泊プラン構成は明確にハイクラスへシフトしており、市場価格は前年同月比+18.6%まで押し上げられた。一方、隣接する大阪・奈良への需要流出を示すシグナルは現時点で限定的であった。本稿では、...
2026年のゴールデンウィーク(4/29〜5/6)開幕まで残り3日。レベニューマネージャーやホテル投資家にとって、いま最も気になるのは「直前のリードタイムでどれだけ駆け込み需要が積み上がっているか」「どの価格帯が売れ残り、最終値下げの対象になるか」という点であろう。本稿ではメトロエンジンリサーチが収集する4都市(東京・京都・大阪・北海道)のOTA公開価格データを用い、4/26時点におけるGW202...
観光庁が2026年3月31日に発表した「宿泊旅行統計調査(2026年1月・第2次速報)」は、見出しの数字以上に重要な構造変化を含んでいる。延べ宿泊者数は前年同月比-7.0%、日本人-3.3%、外国人-15.3%と全体的に減速したものの、その内訳を都道府県別に分解すると、まったく異なる2つのトレンドが同時進行していることが分かる。本稿では2024年1月・2025年1月・2026年1月の3年分の都道府...
インバウンド
2026年の中国「労働節」は5月1日(金)から5月5日(火)の5連休である。1月の訪日中国人が前年比-60.7%、3月は-55.9%と中国市場の急減速が続くなか、中華圏インバウンド依存度の高い大阪・京都・北海道・東京の主要4エリアで実際にホテル価格と在庫消化はどう動いているのか。メトロエンジンリサーチのデータをもとに、労働節期間(5/1-5/5)の販売価格と販売プランの売切率を解析し、「-60%」...
JTBが2026年4月2日に発表したGW旅行動向見通しによると、旅行意向を示した消費者は23.4%(前年比+2.5pt)、総旅行者数は2,447万人(前年比101.9%)と、堅調な需要が見込まれている。しかしながら、消費者調査と実際の予約行動には常に乖離が存在する。本記事では、メトロエンジンリサーチの公開価格データ(主要6都府県・約8,800施設)を用いて、JTBの消費者調査数値と実際のGW期間(...
ゴールデンウィーク(GW)の喧騒が終わると、ホテル市場は一気にクールダウンする。2026年は5月6日(水・振替休日)が最終日で、翌5月7日(木)から通常営業が再開される。しかしながら、週末に向けて再び需要は持ち直し、5月9日(土)には週末需要が回復、5月10日(日)には母の日が重なる。本記事では、東京・大阪・名古屋(愛知)・福岡の主要4都市について、GW直後の5月7日から11日までの日次ADR(公...
※価格は2名1室利用時の1室あたり料金(税込)。データはOTA等の公開価格を集計したもの。 2026年のゴールデンウィーク(4月25日〜5月6日)における北海道の宿泊価格を分析した結果、道内全体の平均宿泊価格は前年同期比+7.7%の¥35,700となった。なかでも倶知安町(ニセコエリア中心部)ではGW期間平均で前年同期比+29.1%、ピーク日(5月2日)には+35.2%と突出した上昇を記録している...
2026年のゴールデンウィーク(4月29日〜5月6日)を控え、主要6都市のホテル販売価格が前年同期と比べて大きく変化している。OTA等で公開されている販売価格データを集計したところ、4月・5月の月次ADR(平均販売価格)は京都で前年同月比+18〜+20%、東京で+14〜+17%と大幅上昇した一方、GW期間に日付を絞ると都市間の温度差が鮮明に表れた。本稿では6都市の実データを、インバウンド動向・国内...
2026年7〜8月の夏期予約期において、日本を代表するリゾート3地域(ニセコ・倶知安/恩納村・石垣/軽井沢)のADRは前年同期比で大幅に上昇している。投資家・富裕層向けマーケターの視点から、地域別ドライバーを切り分け、為替シナリオに応じた収益感応度まで定量分析した。なお、本稿の価格はすべて1室2名利用時の1室あたり料金(税込)で統一している。
観光庁が2026年2月27日に公表した「宿泊旅行統計調査2025年年間値(速報値)」は、一見すると全体微減の地味な結果に映る。延べ宿泊者数は6億5,348万人泊、前年比 -0.8%。しかしながら、その内訳は業界の地殻変動を物語っている。日本人宿泊者数は前年比-3.8%と2年連続のマイナス、一方で外国人は+8.2%と過去最高を更新した。本稿では、同統計のミクロデータと主要ホテルREITの運営実績を突...