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水際対策に課題 インドネシアから関空到着の17人が陽性 出国前検査ではPCR陰性も

投稿日 : 2020.11.19

海外

新型コロナウイルス関連

インドネシアのジャカルタからの直行便で関西空港に到着した10~20歳代の女性17人が、入国手続き前の新型コロナウイルス検査で陽性になっていたことが18日、厚生労働省や大阪府への取材で分かった。

出典:関西国際空港

大阪府によると、17人はインドネシアから広島県に向かう予定だった技能実習生ら計49人のグループの一部。厚労省によると、空港で家族以外の集団感染を確認したのは今回が初めてだという。

現在、インドネシアを含む約150か国は入国拒否の対象となっている。ただし、10月以降、留学生や技能実習生は以下の条件を満たせば入国できるようになった。なお、中国や韓国、シンガポール、ベトナムなど感染状況が落ち着いている一部の国からの入国は、〈2〉と〈3〉が免除されている。

  • 〈1〉受け入れ先の企業・団体が防疫措置を取るとの誓約書を国に提出
  • 〈2〉出発前72時間以内の検査の陰性証明
  • 〈3〉日本入国前の検査で陰性確認
  • 〈4〉入国後14日間の自主待機と公共交通機関の不使用

今回の17人はいずれも非感染者であることを証明する「陰性証明書」を所持していた。到着時は全員が無症状だった。陽性者は陰性になるまで入国手続きができず、現在は大阪府内のホテルで療養中だという。

出国前の検査後に陽性になった可能性もあるが、厚労省は「ジャカルタを出発する前に既にクラスター(感染集団)が発生していた可能性がある。」「同じようなケースが続けば、陰性証明の信頼性を確認する必要性が出てくる」としている。しばらくは国内外の感染状況を見極めつつ、手探りの対応を強いられそうだ。

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