スカイスキャナーは2024年11月の航空券・ホテルの検索・予約ボリューム推移速報を発表した。同社は、世界中の航空会社や旅行会社、ホテルなど約1,200の旅行パートナーから最適な旅行プランを提供するグローバル旅行アプリであり、52か国32言語に対応している。今回発表されたデータは、スカイスキャナーの検索データをもとにトレンドを紐解いたものである。
(出典:Skyscanner Limited)
2024年11月における航空券とホテルの予約件数は、前年同月比で38%増加したことが明らかとなった。国内旅行先を対象とした予約は32%、海外旅行先を対象とした予約は67%増加しており、特に海外旅行の人気が高まっていることが分かる。この背景には、家計に厳しい経済状況が続く中でも、旅行への意欲が強まっていることが挙げられる。また、スカイスキャナー上で注目を集めた旅行先ランキングでは、ハワイのホノルルやロンドン、パリ、ロサンゼルス、シドニーなど、長期休暇を前提とした旅行先が上位にランクインしている。また、5位にランクインした「すべての場所から探す」は、スカイスキャナーが持つユニークな機能で、日程と出発地を設定するだけで全世界の航空券が安い順に目的地をリストアップできるものとなっている。このような結果から、旅行への関心が高まっていることが示される。
さらに、スカイスキャナーは「トラベルトレンドレポート2025」を発表した。このレポートはスカイスキャナーが保有する検索データと、世界20,000人(うち日本人1,000人)を対象にした調査結果を基に作成されたものである。2025年の旅行トレンドを象徴するキーワードは「コミュニティや集団で共有できる体験」であり、アートやスポーツをテーマにしたアクティブな旅や、心身をリフレッシュさせるリセット旅行といった多様なトピックスが注目されている。
(出典:Skyscanner Limited)
その中でも「アートな旅」に着目すると、没入型アート体験の人気が高まっている。例えば、茨城県北茨城市にオープンした「チームラボ 幽谷隠田跡」は、最新テクノロジーと芸術表現を融合させた革新的なアート作品で、夜の森を舞台にした幻想的な体験が可能である。また、「動き出す浮世絵展 TOKYO」は、葛飾北斎や歌川広重の名作をもとに最新技術で再現した体感型デジタルアート展であり、時代を超えた美を新たな形で楽しめる場となっている。
スカイスキャナーは、旅行者がフライトやホテル、レンタカーなどを簡単かつ効率的に検索・予約できるよう、先進のテクノロジーを活用している。同社は毎日800億件以上の価格データを処理し、透明性と公正性を重視したプラットフォームを提供している。旅行者の要望に応えるため、価格変動を追跡する「プライスアラート」や、航空券価格をもとに目的地を提案する「すべての場所から探す」など、便利な機能を数多く備えている。
スカイスキャナーは、2003年の設立以来、ヨーロッパ、アジア太平洋、北アメリカに拠点を置き、旅行者のためのイノベーションを追求してきた。同社の使命は、旅行を計画する際の煩雑さを取り除き、簡潔かつ誠実なソリューションを提供することである。