有田市にある料理旅館「高よしパークホテル」は、10月8日付で和歌山地裁において破産手続きの開始決定を受けた。負債額は1億5000万円とみられている。
旅館経営の有限会社「高よしパークホテル(所在地:和歌山県有田市千田)」は昭和40年8月に創業、昭和60年7月に法人化した。
当旅館は伊勢海老、太刀魚、クエをなど地元の魚介類を使った料理を提供する料理旅館。京阪神からのアクセスの良さや、紀淡海峡に沈む夕日を眺めながら入浴できる露天風呂もあり人気があった。
しかし競争激化によって去年(2019年)6月期の売り上げはピーク時の半分以下の7000万円にまで落ち込むなど資金繰り難が続いていた。その後新型コロナ感染拡大の影響を受け休業するなどしていたが、緊急事態宣言の解除後も回復が見込めず、事業継続が困難と判断した。
破産管財人には、和歌山弁護士会所属の石川栄司弁護士が専任されている。財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和3年1月14日に行われることになっている。