観光庁は、本日11月29日に宿泊旅行統計調査の2019年9月(第2次速報値)及び2019年10月(第1次速報値)の調査結果を取りまとめ、これを発表した。
8月から3ヶ月連続の全体の延べ宿泊者数の減少
出典:観光庁
9月の延べ宿泊者数(全体)は、4,375万人泊で、前年同月比-1.5%。また、10月の延べ宿泊者数(全体)は4,648万人泊で、前年同月比-0.2%となった。8月の前年同月比-2.4%から3ヶ月連続の前年同月比マイナスとなった。
なお、観光庁は、9月延べ宿泊者数について1次速報では、4,666万人泊、前年同月比+5.0%としていたことから、この度の2次速報の発表は大幅な下方修正となった。
日本人延べ宿泊者数は、9月は、前年同月比-2.1%の3,683万人泊であった。 また、10月は前年同月比-2.8%の3,727万人泊であった。
外国人延べ宿泊者数は、9月は、 692万人泊で、前年同月比+1.7 %であり9月としては調査開始以来の最高値であった。また、10月は前年同月比+11.7%の921万人泊となった。
神奈川県、北海道が前年同月比で大幅増加
出典:観光庁
9月の客室稼働率は全体で62.7%。また、10月は全体で63.3%であった。10月の稼働率は全体で前年同月比で-0.7%となり、全カテゴリーでマイナスとなった。
全体の稼働率では、東京都が79.4%と全国で最も高い値であった。2位は大阪府で76.9%、3位は神奈川県で74.1%、4位は北海道で71.6%、5位には千葉県が71.0%となった。
3位の神奈川県は横浜市がラグビーワールドカップの主会場となったことから、前年同月比+9.1%と躍進した。
また、4位の北海道は昨年9月、北海道胆振東部地震の影響により低迷していたことから、前年同月比+14.5%と大きな伸びを示した。
6位にはカテゴリー別のシティホテルで86.9%の全国1位となった広島県が70.3%で入った。
外国人宿泊者、中華系が過半数を占める
9月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位がアメリカ、第4位が香港、第5位が韓国で、上位5ヵ国・地域で全体の66.0%を占めた。
韓国の前年同月比-62.4%の急激な減少により、中国、台湾、香港の中華系で外国人延べ宿泊者の過半数を占める結果となった。
またラグビーワールドカップの影響で英国が前年同月比+102.6%の激増で7位となった。
出典:観光庁
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