岸田文雄首相は 4 日、観光支援事業「Go To トラベル」を再開するタイミングについて、「慎重に考えていくべき課題だ」と述べた。日経新聞などが報じた。
岸田首相は 4 日、三重県伊勢市内での年頭の記者会見で「Go To トラベル」の再開時期について、慎重に考えていくべき課題だとし、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」への対応が「最優先だ」と述べた。
Go To トラベルの開始時期を巡っては、首相は昨年の参院本会議 代表質問で、「専門家の意見を踏まえつつ、年末年始の感染状況などをしっかりと見極めた上で検討する」と発言している。
木原官房副長官は昨年12月、 Go To トラベル再開時期について、「来年1月末以降」になるとの見通しを示していたが、 ここ数日で東京や沖縄で感染者数が急増したことなどがその見通しに影響を与える可能性がある。
再開後の Go To トラベルの内容に関しては、旅行割引率が 30% (上限:交通付き1万円、宿泊のみ7,000円、日帰り3,000円)、地域クーポンは平日が 3,000 円、休日は 1,000 円、ワクチン・検査パッケージが適用されるど、見直しも行われている。また、春休み期間は割日対象外となる見込み。
日本観光振興協会が昨年 10 月に「Go To トラベル」の早期再開などを求めて緊急要望書を斉藤鉄夫国土交通相に提出するなど、「Go To 」再開を求める声は多い。これ以上の感染拡大を防ぎ、Go To トラベルを早期再開するためにも、感染症対策の徹底と迅速な対応が求められている。