岸田文雄首相が 11 日夜、テレビ東京系列で放送された「ワールドビジネスサテライト」に出演。GoTo事業の年内再開について問われ、可能性について言及した。
Go To イートやGo To トラベルなど 4 つの分野がある「Go To」事業。中でも、Go Toトラベルは Go To 事業の中でも最も事業規模が大きく、1 兆 9,000 億円が充てられている。新型コロナウイルス感染症により打撃を受けた観光業界を活気付けるため、国内旅行にかかる旅行代金の50%相当を政府が補助する仕組みだ。2020 年 7 月後半に開始されて以降、多くの人が利用してきたが、新型コロナの感染拡大により、同年年末以降、停止されたままとなっている。
GoToトラベル含むGoTo事業の年内開催について問われた岸田首相は、「(年内に再開せるということについては)状況をよく見て判断する必要がある」と回答。
経済を回していく、通常の経済活動を取り戻していくためには、新型コロナウイルスのワクチン接種と、経口治療薬の 2 つが必須だとし、日本社会にこの 2 つを十分に普及させるには、年内いっぱいかかると見込まれる、と発言した。ワクチン接種証明や陰性証明書を活用して安全な形で、できるだけ早くGo Toトラベル初め、GoTo事業再開の取り組みを進めたいと思っていると答えた。
また岸田首相は、これまでのGoToトラベル事業では大手の旅館やホテルは恩恵を受けたものの、中小零細業者へのメリットが少なかったという点に触れ、中小零細業者もこのシステムの恩恵を受けられるよう工夫が必要だと述べた。