1月26日。西村康稔経済再生担当大臣は記者会見で、全国で停止措置がとられている政府の観光需要喚起策「GoToトラベルキャンペーン」の再開条件について、感染状況がコロナ対策分科会の示す「ステージ2(感染漸増)」までに抑えられていることを挙げた。
政府のコロナ対策分科会が示す感染状況は全部で4つのステージに分けられる。「ステージ1(散発的な感染)」「ステージ2(感染漸増)」「ステージ3(感染急増)」「ステージ4(爆発的な感染)」の4段階だ。
現在、11都府県に出されている緊急事態宣言は、ステージ3での解除を目安としている。一方、西村大臣の見解によればGoToキャンペーンを解禁するのはステージ2からで、ステージ3に相当する地域では引き続き停止措置がとられる。
感染状況を示す4つのステージは6つの指標で判断されるが、ステージ3では「直近1週間での10万人あたりの感染者が15人以上」、「入院者・重症者の病床使用率が20パーセント以上」などが目安だ。
1月26日時点で、6つの指標すべてにおいて「ステージ2」までに抑えられている都道府県は、青森県、岩手県、秋田県、富山県、島根県。今後の感染状況しだいではあるものの、これらの都道府県では予定通り2月8日からGoTo再開となる見通しが強い。
また山形県、鳥取県、高知県では「感染者数の前週比」が1倍を超えているが、ほかの5項目は「ステージ2」までの基準に抑えられている。