斉藤鉄夫国土交通相は 15 日に行われた記者会見で、「Go To トラベル」事業について、県民割の対象を拡大した後に全国で再開すると発言した。
斉藤鉄夫国土交通相は、県民割をブロックに拡大するというステップを踏み、全国での再開となると述べた。
12 日には岸田総理大臣が「Go To トラベル」について、「適切な時期に再開できるよう準備する」と言及。今後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況や専門家の意見を踏まえ判断するとした。観光業を中心に「Go Toトラベル」に対する期待が大変大きいことは認識していると発言した。
Go To トラベルキャンペーンは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛、緊急事態宣言などにより、経済的損失を被った旅行・観光業界をサポートし、国内旅行を再活性化させることを目的に、2020 年 6 月より国が主導してきたキャンペーンだ。
2020 年年末に、感染状況が悪化したことにより一時停止され、以降再開時期が未定のままの状態だ。
事務局は 2021 年の 11 月、Go To トラベル再開時の制度変更を発表。キャンペーン開始時は 35% だった割引率が再開時には 30% に、一白あたりの割引上限額が 14,000 円(宿泊付き)、7,000 円(日帰り)だったところが、 10,000 円(交通付き)、7,000 円(宿泊のみ)、3,000 円(日帰り)にそれぞれ改定される。地域共通クーポンは旅行代金の 15% とされていたが、再開時には平日 3,000 円、休日 1,000 円へと改定される。またその他、ワクチンや検査パッケージの活用、行動履歴の記録なども要件として挙げられているが、詳細は未定だ。
日本各地では現在、緊急事態は昨年秋に解除されており、東京都、愛知県、熊本県など複数の都道府県で出されているまん延防止等重点措置も、21 日には解除される見込み。春休みには間に合わなかったが、ゴールデンウィークなどに向け、Go To 再開による観光業のサポートが期待されている。