8月3日。緊急事態宣言が発動されている1都3県の知事がテレビ会議を開き、夏休み中の旅行や帰省を自粛するよう求める共同メッセージを出した。
共同でメッセージを発表したのは、東京都の小池知事、埼玉県の大野知事、神奈川県の黒岩知事、千葉県の熊谷知事の4名。知事らは「デルタ株の影響で感染が急拡大している」と現在の深刻な状況を語り、在住者に対しては「夏休み中の旅行や帰省は原則として中止、あるいは延期するように」と、不必要な長距離の移動を自粛するよう求める共同メッセージを出した。
また、20代から30代の若者に対しては、感染拡大の一因になっているとされる路上飲みや、大人数での飲食の中止を要請した。さらに40代から50代に対しては「重症化の危険性が高く、入院患者の増加がみられる」と警鐘を鳴らした。
マスクをつけ憔悴した様子の小池都知事は、記者会見にて「改めて(略)自分を守るようにお願いする」と、個人の感染対策の重要性を強調し、協力を呼びかけた。
現在、1都3県の医療体制は非常にひっ迫しており、政府では「感染者が急増している地域では入院を重症患者や重症化リスクの高い患者にしぼり、それ以外は自宅療養を基本とする」という提案も出されている。
コロナが猛威を振るう2度目の夏。感染対策に追われる日々はまだしばらく続きそうだ。