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小田急が訪日客の「鎌・箱」移動をQRコード乗車券で可能にーKlookと連携

投稿日 : 2018.04.19

神奈川県

インバウンド

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小田急電鉄は、アジア最大の旅行アクティビティ予約サイトのKlookと連携して訪日客向けに「箱根フリーパス」と「箱根鎌倉パス」のQRコードによる乗車券引換えシステムの利用を開始した。

「鎌・箱」をQRで移動
Klook4月19日の発表によると、同社は、小田急電鉄と連携して訪日客向けに「箱根フリーパス」と「箱根鎌倉パス」のQRコードによる乗車券引換えシステムの利用を開始した。
小田急電鉄では、鉄道会社として日本で初めてKlookのパートナー用プラットフォームにおいてQRコードチケットスキャン技術を利用する。
今後「箱根フリーパス」と「箱根鎌倉パス」をKlookのウェブサイトとアプリで購入した訪日外国人旅行者は、新宿駅の「小田急旅行センター 新宿西口」カウンターでQRコードを提示するだけで乗車券に引換えて旅行に出発することが可能となる。
また、Klookのウェブサイトとアプリで購入時の支払いについては、クレジットカード、WeChat Pay、Alipay、Apple Pay、Google Payの利用が可能になり、8か国語に及ぶ60カ国以上からの旅行者に対する利便性向上を実現する。
箱根と鎌倉は、同じ神奈川県内に位置し距離が近い上に、歴史的な建造物や文化的な遺産を多く残していることから、旅行関係者では「鎌・箱」としてセットで捉えることが多く、鎌倉を日帰り観光してから、箱根の温泉につかり宿泊することも多い。

箱根の宿泊施設出店状況
箱根の宿泊施設の出店状況を見てみよう。メトロエンジンリサーチによると箱根町の宿泊施設数は現在326軒、部屋数は7,910となっている。

箱根町宿泊施設別数

出典:メトロエンジンリサーチ

上記のグラフの通り、箱根の最大の特徴は、歴史ある温泉町らしく、旅館が圧倒的に多いことであり140軒とその半数近くを占めている。また、民宿やゲストハウス、ホステルなどの簡易宿所等も多く、135軒となっている。

箱根町宿泊客数の推移

出典:箱根町

メトロエンジンリサーチによると、箱根での新設ホテルの予定は現在なく、2015年5月からの火山活動の活発化により、上記のグラフの通り、2014年には約460万人いた宿泊客は、一時激減し、2015年には約366万人、2016年には約433万人と回復しつつあるものの依然回復しきれてはいないことが影響していると思われる。

インバウンド観光客が多数訪れる箱根において、ITツールを活用した交通チケットの付与はさらなる誘客につながるものと言えそうだが、宿泊施設には災害時において避難所として機能する役割も期待されており、依然活火山として顕在する箱根の火山活動に注意しつつ、風評被害を排除した訪日客への正確な情報発信や万一の際の避難情報の提供などもITツールには求められていると言えるだろう。

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