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アンケート調査結果:ウィズコロナで7割のホテルがインバウンド需要回復を実感

投稿日 : 2023.05.16

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HotelBank(ホテルバンク)では、独自に宿泊事業者を対象にウィズコロナのホテル運営とDX活用についてのアンケート調査を実施した。ここではその結果と考察を公表する。

調査はインターネットを通じて行われ、期間は2023年3月1日から3月28日までであった。対象は20代から60代の宿泊事業者で、有効回答者数は55名だった。

調査によれば、7割のホテル事業者が外国からの訪問者(インバウンド)の需要回復を実感している。これは、新型コロナウイルス感染症対策の緩和や円安の金融情勢が日本への訪問者増加を後押ししていると考えられる。さらに、インバウンド需要増を実感している宿泊施設の約半数では、外国人客が全体の3割超を占めているとのことである。


また、観光客の出身地については、東アジア圏が最も多い傾向にあり、事業者の2割が東南アジアからの訪問者が多いと回答した。これは日本と比較的距離の近いアジア圏からの訪問者が増加していることを示している。


インバウンドの獲得に向けた具体的な取り組みは約半数の事業者が行っており、主な取り組みとしては“外国人の呼び込み強化”と“言語対策”が挙げられた。また、4割以上のホテル事業者がインバウンド向けに価格を設定しており、これは訪日客の増加による単純な増収だけでなく、今後の需要も加味した価格設定でさらなる売上向上を意識していることを示している。

まとめ

この調査からは、新型コロナウイルスの緩和と円安がインバウンド需要の回復を後押しし、特にアジア圏からの観光客が増加していることが明らかとなった。ホテル事業者はこの傾向を踏まえ、外国人客の呼び込み強化と言語対策を含む様々な取り組みを行っており、業界全体の適応力と戦略性が示されている。また、価格設定においても今後の需要を見込み、売上向上に向けた戦略的な判断が行われていることが伺えた。
ウィズコロナのホテル事業において、インバウンドは重要な市場のひとつとなる。インバウンド向けサービスや臨機応変かつ適切な価格設定がカギを握っているといえるだろう。

 

編集部より皆様へ

この度は調査にご協力いただき、誠にありがとうございました。
HotelBankでは、より皆様のご要望やご意見を反映した価値ある情報を届けてまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。

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