旅行業を展開する(株)ホワイト・ベアーファミリー(大阪市北区豊崎3-14-9、設立1981年5月、資本金8,375万円)と、関連のWBFホールディングス(株)(本社同所、設立2015年12月、資本金1,000万円)は本日6月30日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し同日、開始決定および監督命令を受けた。
負債は申請時点で、ホワイト・ベアーファミリーは債権者約160名に対し約278億円、WBFホールディングスは債権者約20名に対し約73億円、2社合計で約351億円。
2020年4月に民事再生を申請した関連会社のホテル運営受託のWBFホテル&リゾーツ(株)の負債約160億円を上回り、負債総額は今年最大。新型コロナウイルス関連倒産としても最大の負債。2017年3月に破産した「てるみくらぶ」(負債約150億円)を超えて旅行業者として過去最大の倒産となった。
今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大の影響で渡航制限が出されたことで旅行事業、ホテル事業ともに売り上げが悪化する事態が発生。このため、一部ホテルは休業を余儀なくされたことで、グループ全体で収益が急激に悪化した。
(株)星野リゾートがホワイト・ベアーファミリー、WBFホテル&リゾーツ、WBFホールディングスのスポンサーとして支援を表明、スポンサー就任についての基本合意書を締結し、今後、事業を継続し、再建をすすめると見られる。
旅行業を手がけるホワイト・ベア―ファミリーは今回の民事再生法の適用を申請したことによる旅行申込者に及ぼす影響はなく、事業を継続していくという。
また、WBFリゾート沖縄株式会社(沖縄及び九州におけるホテル運営業)、その他の関係会社は、法的手続はとっておらず、従前どおり、通常の営業を続けている。
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