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栃木「宇都宮グランドホテル」が倒産 負債10億円 コロナで宴会需要が激減

投稿日 : 2021.09.02

栃木県

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ホテル経営の「株式会社宇都宮グランドホテル(栃木県宇都宮市)」は、8月20日付で宇都宮地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになった。

同社は1954年に「割烹旅館陽南荘」として創業。1971年に現在の建物を建築し「宇都宮グランドホテル」として営業を開始した。約2万坪におよぶ大庭園を擁する西洋式ホテルで、昭和天皇をはじめ歴代の皇族方やサッチャー元英国首相など多くの要人が訪れたほか、地元政財界の集まりに使われるなど名門ホテルとして名を馳せた。

東京商工リサーチによると、近時の最盛期であった2000年8月期には年売上高約16億6800万円を計上していた。しかしながら、2020年8月期は売上高が5億6000万円、最終損益は8000万円の赤字だったという。

売り上げ減少の理由は、リーマンショックや東日本大震災の影響による景気低迷や競争激化によるものと見られる。さらに2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で結婚式や宴会需要が急減し、事業継続が困難となった。それに伴い2021年7月末をもってホテルを閉館し、事後処理を進めていた。

申立代理人の弁護士によると、負債額は約10億8200万円。

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