石川県金沢市のホテル『雨庵 金沢(うあん かなざわ)』が、韓国のデザインアワード「Kデザイン賞2021(K-DESIGN AWARD 2021)」を受賞したことが明らかになった。
『雨庵 金沢』はデザイン・ブランディング事業を手がける株式会社セイタロウデザイン(本社:東京都目黒区)と商業空間やオフィス・店舗の建築及びデザイン事業を手がける株式会社セイタロウデザイン金沢(本社:石川県金沢市)が企画・ブランディング・設計を手がけ、ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社が運営するホテルである。
同ホテルは今回、「Kデザイン賞2021(K-DESIGN AWARD 2021)」を受賞した。この賞は韓国のデザインポータル「DESIGNSORI」が主催する国際デザインコンペで、「GOLDEN PIN DESIGN AWARD」や「DFA Design for Asia Awards」と並ぶアジアの3大デザイン賞と言われる権威あるデザイン賞の1つ。2021年度は世界21か国から3,087件の応募があり、8カ国29名の審査員が「深美性」・「希少価値」・「実用性」を審査基準に受賞者を選んだ。
金沢は古い文化や町並みが色濃く残る街。そして、雨の多い街で知られる。『雨庵 金沢』はこうした土地性を最大限に取り込み、「観光にとって大敵である雨を、金沢の土地性として逆説的に魅力にすること」「お茶屋遊びに代表される、閉じられた宿泊者だけの豊かな空間を作ること」「金沢の土地と観光客の文化的結節点となること」の3つをデザインコンセプトとしている。
受賞を受け、セイタロウデザイン金沢代表の宮川智志氏は「受賞の知らせを聞いて、雨庵が国際的な評価をいただいたことを嬉しく思っています。空間だけではなくサービスやコンセプトに共感し単なる宿泊を超えた、旅の目的となるホテルとして利用され特別な価値を生みしていると思っています。今後も地域にまつわる魅力をデザインに落とし込み建築及びデザイン業務に真摯に取り組んでいきたいと思います」とコメントした。