株式会社ひらまつが運営するTHE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座において、この春、沖縄伝統の工芸品である琉球ガラスを用いた新たな取り組みが始まった。レストランで使用されるミネラルウォーターの空き瓶を、琉球ガラスの原材料として再利用するというものである。琉球ガラスは、廃棄ガラスを原料として製作されるが、近年は廃瓶の減少により原材料不足が問題となっていた。この課題を解決すべく、THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座の橋本和貴総支配人は、琉球ガラス作家稲嶺盛一郎氏と協力し、ホテル内で廃棄されるボトルを利用することを提案した。
この協働は、地域資源の循環という共通の目的により実現した。試作を重ねた結果、イタリアのサンペレグリノおよびパンナのボトルを再利用した、鮮やかなグリーンが特徴の琉球ガラス器が誕生した。これらの器は、ホテルのイメージに合致し、泡盛のロックグラスやお土産としての販売に至った。今後、レストランで使用される器やミネラルウォーターグラスなどのアイテムを順次増やしていく計画である。
この取り組みは、廃棄物の削減及び地域環境への貢献を目的としており、サンペレグリノ社からも持続可能性への貢献として高い評価を受けている。このように、THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座における琉球ガラスを用いた取り組みは、文化の伝承、地域資源の有効活用、環境への貢献という三つの価値を生み出している。