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スーパーホテル、「wash+ Comfort」を導入:洗剤不使用のランドリーで環境負荷を低減し、サステナブルな宿泊体験を推進

投稿日 : 2025.10.27

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SDGs

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株式会社スーパーホテルは、環境に優しい宿泊体験の提供を目指し、洗剤を使用せずに高い洗浄力を実現する環境配慮型ランドリー「wash+ Comfort」を導入することを発表した。2025年6月にスーパーホテルPremier銀座で導入を開始し、8月からスーパーホテルPremier東京駅八重洲中央口でトライアル運用を実施したのち、11月初旬より本格導入を開始する予定である。同社は「Natural, Organic, Smart」をコンセプトに、国内外で177店舗のホテルを運営しており、地球にも人にもやさしいサステナブルな取り組みを推進している。

(出典:株式会社スーパーホテル

スーパーホテルは、客室や設備、サービスのあらゆる面で環境負荷の低減と持続可能な社会の実現を目指してきた。環境配慮型の客室設計をはじめ、宿泊者が環境貢献に参加できる取り組みとして、宿泊時に発生した二酸化炭素排出量の100%をカーボン・オフセットする「CO₂実質ゼロ泊」を実施している。この取り組みはホテル業界で初めてエコ・ファースト企業として認定され、『サステナブル★セレクション2025』の三ツ星にも選定されている。

今回導入する「wash+ Comfort」は、洗剤を使わずに衣類の汚れを落とす新技術を採用したランドリーシステムである。環境負荷を抑えるだけでなく、節水効果も期待できるため、サステナブルな宿泊体験を提供する新たな選択肢となる。現場からは、「キャッシュレス対応により海外からの宿泊客も利用しやすくなり、洗剤を自動導入する仕組みでスマートな利用が可能になった」との声が寄せられている。また、乾燥機が電気式となったことでガス排出量が削減され、宿泊者とともに環境保全の取り組みを進められているという。

「wash+ Comfort」は、99.9%が水で構成され、合成界面活性剤や化学物質を含まないアレルゲンフリーの「wash+ Water(ウォッシュプラス・ウォーター)」によって汚れを落とす仕組みを採用している。イオンの力で高い洗浄力と肌へのやさしさを両立させた新しい洗濯技術であり、排水による環境負荷を大幅に軽減しつつ、水資源の保全にも貢献する。合成化学物質を含まないため、肌の弱い人でも安心して利用でき、人の健康と福祉にも寄与する技術であるとされる。なお、すべての人に皮膚への影響がないわけではないと注意が付されている。

同システムは、洗剤や合成化学物質を使用しないことに加え、高い洗浄力と肌へのやさしさを両立している点、排水負荷の低減や節水効果による水資源保全などが特徴である。さらに、国内特許も取得しており、環境技術としての信頼性が高い。スーパーホテルは、この技術を活用することで、宿泊施設全体の環境配慮を一層強化し、宿泊者とともに持続可能な社会の実現を目指すとしている。

株式会社スーパーホテルは、健康的でサステナブルなライフスタイルを提案するホテルブランドとして、国内176店舗、海外1店舗(ミャンマー)を展開している。環境省が先進的な環境保全活動を行う企業を認定する「エコ・ファースト制度」において、ホテル業界で唯一の認定企業である。同社は環境保全活動に加え、地域活性化や次世代育成などのSDGs活動にも積極的に取り組んでいる。

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