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2017年度札幌市観光客1,527万人、前年度比10%増

投稿日 : 2018.08.06

ホテル関連ニュース

札幌市発表によると、2017年度(2017年4月〜2018年3月)に札幌を訪れた観光客は約1,527万人で、前年度の約1,388万人から10%の増加となった。韓国などの外国人宿泊者の増加が顕著となったことが後押しした。札幌市のホテル出店状況を合わせてお送りする。

 
札幌市観光客数が昨年大幅増加
札幌市の観光客数の推移は以下の表のとおりとなっている。
 

出典:札幌市

 
2014年度(平成26年度)微減したのをのぞいて近年増加を続けてきたが、特に昨年度の増加は、10.0%の顕著な増加となった。
次に、日帰り客と宿泊客の構成比を示したのが以下の表となる。
 

出典:札幌市

 
札幌市の観光客の特徴としては、道外の観光客が38%を占めており、その大半は遠方からの宿泊客となるため宿泊客の割合が51%と過半数を占めていることである。増減率としても日帰り客が8.2%減少したのに対して、宿泊客が36%と大幅な増加を示したことが全体の増加を押し上げた形となった。
 
外国人宿泊者数が顕著に増加
宿泊客の中でも増加が顕著だったのは、外国人宿泊者数の約257万人で、6年連続で過去最多となり、前年度の約209万人と比較すると22.8%の増加となった。
国・地域別の外国人宿泊者数は以下のとおり。
1位 中国 61万9,360人(対前年度比22.3%増)
2位 韓国 57万1,824人(対前年度比41.8%増)
3位 台湾 53万7,494人(対前年度比19.3%増)
4位 香港 24万6,404人(対前年度比16.0%増)
5位 タイ 13万6,070人(対前年度比 8.6%減)
上位5つの国・地域で全体の82.1%を占めており、特に韓国の増加が顕著で、前年度の3位から台湾を抜いて、1位の中国に迫る2位となった。
外国人宿泊者数の増加の要因については、2017年3月から新千歳空港の日中時間帯の発着枠が拡大されたことに伴い、韓国の仁川(インチョン)や中国の上海などの空港と新千歳空港を結ぶ新たな航空会社が就航したことが考えられる。
 
札幌市のホテル出店状況
メトロエンジンリサーチによると、札幌市内には宿泊施設が239展開しており、部屋数にして29,862が提供されている。
また、札幌市内の宿泊施設は中央区に集中しており、宿泊施設数156、部屋数にして22,253が提供されており、約7割が中央区所在となっている。
中央区では、森トラスト、レッド・プラネット・ジャパン、福岡地所、三井不動産、いちご地所など新規建築予定の宿泊施設が15件、部屋数にして2,345提供される予定となっており、訪日客を中心とした宿泊者数の増加を受けて、宿泊施設が激増予定だ。
 
 
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