パレスホテル東京(東京都千代田区)が、ホテルとして初めて「FOOD LOSS BANK」とコラボレーションを行う。不揃いな見た目や規格外であるために廃棄予定だった野菜を活用し、新商品「ケーク サレ」を販売する。
食べ残しや売れ残り、規格外のために廃棄されてしまう素材や、また調理段階で切り落とした部分など、食べられるのに捨てられている食品、「フードロス」。日本のみならず、国際的にその量は問題とされてきた。
廃棄予定だった新鮮な素材を使って作られる、この新商品「ケークサレ」は甘くなく、惣菜感覚で楽しめるケーキだ。野菜に加えて、コンテチーズやベーコン、サンドライトマトとブラックオリーブを合わせて、具沢山に仕上がっている。
2021 年 9 月 8 日より、ホテル内のペストリーショップ「スイーツ&デリ」にて販売される。
パレスホテル東京は環境問題への取り組みに熱心であり、ホテル業界ではいち早く、1992 年から生ごみを発酵処理し肥料化する、生ごみのリサイクルを実施している。そして、リサイクルされた肥料「エコパレス」を特定農家で使用してもらい、その農作物をホテルで使用するというリサイクルが実現しているという。
また、株式会社パレスホテルでは 「企業としての提供価値と成長を実現しながら、いかにパレスホテルらしく自然環境や社会との調和を実現できるか」を考える一つの指針として、サステナビリティ コンセプト、「未来を、もてなす。」を策定した。今回の「ケーク サレ」は、そのコンセプトに基づいたサステナブルな取り組みの一つとして、開発された。