岡山県の伊原木知事は16日、臨時の記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今月下旬に予定していた岡山県民限定の宿泊クーポンの発行を延期することを発表した。
宿泊療養施設用ホテルも新たに1棟借り上げへ
岡山県では4月8日から14日までの1週間で、新型コロナウイルスの新規感染者が219人確認された。これは前の週のほぼ2倍で、219人の内178人は変異株の疑いがある。
伊原木知事は新型コロナウイルスの感染状況について、「第4波に入っている」との認識を示した上で、4月下旬から再開を予定していた県民限定の宿泊クーポンの発行延期を決定した。
また今後も新型コロナウイルス新規感染者の増加が見込まれるため、宿泊療養施設用のホテルを県南部で新たに1棟借り上げを検討していることをあわせて発表した。現在は岡山市のホテル1ヶ所を借り上げ、軽症・無症状患者向けの宿泊療養施設として運用しており、14日時点で137人の患者が入所。稼働率は約60%となっている。
なお、まん延防止等重点措置の適用については、現時点で国に要請する予定はないとしている。
発行予定だった県民限定クーポンは、岡山県民が県内の登録宿泊施設を利用する場合、平日の宿泊で1人1泊につき最大5,000円の割引、平日以外の宿泊で1人1泊につき最大3,000円の割引という内容。クーポン発行期間は4月下旬から6月30日までを予定していた。
同キャンペーンの再開予定日程などは、現在のところ発表されていない。