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メルキュール札幌、宿泊客の不要品を寄付に活用するサステナブル施策を展開

投稿日 : 2025.03.24

北海道

ホテル関連ニュース

(出典:アコー

メルキュール札幌は、環境負荷の軽減と資源の有効活用を目的として、宿泊客の不要品をリサイクル・リユースできる新たな取り組みを開始した。宿泊需要の回復とともに増加する忘れ物は、保管スペースの確保や処理負担の面でホテルにとって課題となっていた。

特に海外からの宿泊客の退出後には新品同様の冬用衣類が多く残されることがあり、スタッフの間ではもったいないという声が上がっていた。コストや手間をかけて廃棄するよりも、寄付を通じて誰かに活用してもらいたいという考えから、NPOグッドライフが運営する「セカンドライフ」のリサイクル・リユースシステムの導入が決定した。

(出典:アコー

この仕組みでは、客室に寄付の意思を確認するカードを設置し、同意した宿泊客はチェックアウト時に不要になった衣類などの上にカードを置いて退室する。ホテルスタッフは同意された不要品を回収するため、従来の業務と手間はほとんど変わらない。導入開始から3週間で段ボール4箱分の寄付が集まり、多くの宿泊客から賛同を得て「良い取り組みですね」といった声が寄せられた。

(出典:アコー

メルキュール札幌は今後も環境に優しい持続可能な取り組みを積極的に日常業務に取り入れていく方針である。メルキュールホテルは、ローマ神話の旅の神マーキュリーからインスピレーションを得て1973年に創業し、その地域に根ざした質の高いサービスを提供してきた。世界各地で展開する「ディスカバー・ローカル」プログラムを通じて、宿泊客にその土地ならではの文化や食事、空間を体験できる環境を提供している。現在、メルキュールは65か国以上で1,000以上のホテルを運営し、都心、ビーチ、山間部など多様な立地で展開している。

メルキュールは、110か国以上に5,700以上の施設を展開するアコーの一員である。アコーは、ホテル、飲食、ウェルネス、ワークスペースなどを備えたホスピタリティグループであり、ラグジュアリーからエコノミーまで多様なブランドを展開している。持続可能な環境づくりや地域コミュニティへの貢献、多様性と包括性の推進を重視し、グローバルなホスピタリティ業界をリードしている。

 

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