熊本県は令和2年7月豪雨被災地域応援キャンペーン「くまもと行くモン旅割!」を7月7日より開始した。
これまで熊本県では、「くまもと再発見の旅」などの観光需要喚起策を実施してきたが、令和2年7月豪雨の被害が大きい県南地域では、施設が復興途上で効果を十分に享受できていない。そのため、「くまもと行くモン旅割!」では、県南地域を中心とした宿泊旅行等の助成事業を実施することで、被災地域の観光復興への後押しを図る。
本記事では、県南地域の復興状況や同キャンペーンの魅力などについて、熊本県に取材した。
キャンペーンの詳細は、下記の公式サイトから
▷【公式】くまもと行くモン旅割!令和2年7月豪雨被災地域応援キャンペーン
―――「くまもと行くモン旅割!」は、令和2年7月豪雨の被害が大きい県南地域を中心とした事業とのことですが、被害からの復興状況はいかがでしょうか。
本県の調べでは、被害が大きかった人吉市内における宿泊施設37施設中、7割に当たる26施設が被害を受けました。
このうち、廃業又は再開意思の確認が取れない4施設を除き、33施設中31施設が再開しており、復旧率は約94%となっております。
―――旅行需要が回復していると言われていますが、熊本県の観光客数や宿泊客数の状況はいかがでしょうか。
県内の累計宿泊客数は、コロナ前(2019年1月~12月)の7,633,472人に対して、コロナ禍(2020年1月~12月)では4,731,500人まで減少しました。
しかし、昨年(2022年1月~12月)は6,300,840人となり、コロナ前の水準には届いていませんが、徐々に回復傾向にあります。
―――「くまもと行くモン旅割!」のアピールポイントを教えてください。
宿泊料金の40%、宿泊のみであれば最大5,000円、交通付き等の商品は、最大8,000円の割引と大変お得になっております。
さらに、日曜から金曜の宿泊は3,000円、土曜日宿泊は1,000円の地域クーポンも配布されるため、お買い物や観光体験などに是非ご利用ください。
―――県南地域の魅力やおすすめの過ごし方などを教えていただけますでしょうか。
球磨川などの豊かな自然とその恵みである数多くの温泉や、うなぎ・鮎などのグルメ、また、ワインのボルドー、ウィスキーのスコッチなど、国際的に保護されている米焼酎のトップブランドの「球磨焼酎」など、多彩な魅力が溢れています。
温泉にゆっくり浸かった後は、美味しい御食事をご堪能ください。
また、球磨川では、急流を活かしたラフティングも楽しめます。水しぶきを浴びながら、思いっきり自然を体感してみてはいかがでしょうか。
―――最後に読者へのメッセージを教えていただけますでしょうか。
今年は旅行に行かれる機会がある方も多いと思います。
是非、被災地域の復興応援として、「くまもと行くモン旅割!」を活用し、創造的復興を遂げる県南地域を訪れていただければと思います。
■くまもと行くモン旅割!概要
【公式サイト】
▷【公式】くまもと行くモン旅割!令和2年7月豪雨被災地域応援キャンペーン
【予約期間】
2023年7月1日~11月30日まで
【実施期間】
2023年7月7日~11月30日(12月1日チェックアウトまで)
※お盆(8月11日~15日)は対象外
【対象地域】
<豪雨被災地域>
八代市、人吉市、芦北町、津奈木町、錦町、多良木町、湯前町、水上村、相良村、五木村、山江村、球磨村、あさぎり町
【割引内容】
対象地域を目的とする1泊以上の宿泊旅行プランを割引。
対象地域の観光施設、観光体験、お土産品店、飲食店等にて利用できる地域限定クーポン(お買物券)を発行。
【利用対象者】
日本国内在住者
※予算上限に達し次第終了
【予約方法】
対象のオンライン予約サイトや旅行会社での予約、対象ホテルでの直接予約