10月7日。観光庁は公式サイトにて、「宿泊事業者が核となって提供する新しい旅行サービスの提供促進に向けた実証調査」のために採択した9事業者を発表した。
観光の拠点となるホテル・旅館の経営を担い、旅行消費の大きな割合を占める宿泊業。宿泊サービスを充実させることは、宿泊費だけでなく、飲食費や施設利用費などの観光消費全体の底上げにつながり、さらにホテル・旅館に食材や物資を提供する他業種への支援にもなる。
そこで観光庁では、宿泊施設と周辺地域の再生と高付加価値化を目的として、宿泊事業者が核となって行う新しい旅行サービスの実証事業の実施を決定した。
実証に先立ち、2022年7月6日より8月5日までの1か月にわたり事業者の公募が行われた。選考の結果、パワースポット巡りやワーケーションツアー、仮想現実(VR)技術を活用したウェルネス体験など、バラエティに富んだ9サービスが採択された。
観光庁が採択した事業者とサービスは下記の通り。
①旅館くらしき(穴吹エンタープライズ株式会社)
「日本旅館+地域の料理屋」の連携におけるダイニングエクスペリアンスの拡充と、連泊商品の開発
② ロイヤルホテル能登
ムー旅「UFO&パワースポット」in石川
③ドルフィン・ワークス株式会社(愛知・蒲郡温泉郷 天の丸を運営)
「aiboのふるさと幸田町」を巡るツーリズム開発
④ 株式会社インプリージョン
関係人口が伝統産業を支える「宿泊型通い弟子」プロジェクト
⑤扉ホールディングス株式会社
日常を離れて究極の眠りにつく旅 ~五感と六感で感じる信州のウェルネス~
⑥株式会社カヌチャベイリゾート
アーティスト向けリゾートワーケーションツアー商品造成事業
⑦小淵沢アートアンドウェルネス(株式会社アルテミス)
マインドフルに八ヶ岳を旅する ~音の仮想現実アプリでウェルネス体験~
⑧合同会社 コンフォート雅
生き物の営みを知る体験 in よみたん
⑨道後プリンスホテル株式会社
宿自らが地域のDMCに挑戦!「道後×しまなみ 周遊滞在促進誘客ビジネスモデル」