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【取材】創業360年を超える老舗旅館「松阪屋本店」客室リニューアル

投稿日 : 2024.09.26

神奈川県

ホテル関連ニュース

株式会社 金乃竹は、創業360年を超える老舗旅館「松坂屋本店」にて、2024年9月に皇族にゆかり深い2つの館、元皇室別邸であった「離れ」と大正時代の建物・岩崎家別邸を移築した「春風荘」のリニューアルを行った。

本記事では、リニューアルの経緯や注力したポイントなどについて、株式会社 金乃竹に取材を行った。

▷ 松坂屋本店 公式HP:https://kinnotake-resorts.com/matsuzakayahonten/room/

――まず、今回のリニューアルの経緯を教えていただけますか?

今回リニューアルを行った「離れ」、「春風荘」は、明治時代からの建物を移築したものです。

古い建物であるがゆえに、歪みや遮断性の悪さなど老朽化が進んでおり、またインバウンド層の増加や現代の生活様式に合わせた改装が必要だと判断し、リニューアルを決断しました。

――リニューアルにおいて、特に注力した点は何でしょうか?

360年の歴史を守り抜くことを念頭に、間取りや欄間、広縁からの庭園の眺めなど、日本の伝統的な造りを崩さないよう心掛けました。

その上で、レインシャワーやベッドを設置し、利便性を高めることや部屋全体の気密性を向上させることに注力しました。

――歴史ある建物を現代的に再生する際、最も難しかった点は何でしょうか?

度重なる手直しの影響で、コンクリートが使われていた部分や、古い材木を再利用するのが難しい部分がありました。

漆喰や材木を使い、日本家屋の良さを残しつつ再生するには、予想以上に時間がかかりました。

――リニューアル後、特に注目してほしいポイントはどこですか?

お部屋の最大の特徴である、庭園や箱根の山々を臨める広縁、さらに「離れ」の特別感を引き立てるために新設した渡り廊下には、ぜひ注目していただきたいです。

また、ベッドルームでありながら和室の良さを最大限に活かした点も見どころです。

――最後に、今後の意気込みをお聞かせください。

これまでは「良い部屋だけれど寒い」や「建付けに不安がある」といった声をいただくこともありましたが、今回のリニューアルで建物が新たな姿に生まれ変わったことは、松坂屋本店にとっても新たな門出だと感じています。

国内外問わず、多くの方に松坂屋本店の魅力や芦之湯の温泉の素晴らしさを存分に感じていただけると確信しています。

■松坂屋本店 概要

所在地:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57
TEL:0460-83-6511
チェックイン / チェックアウト:15:00 / 11:00
総部屋数:21室
アクセス:箱根登山鉄道「箱根湯本駅」からタクシーで約25分
駐車場:あり

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