鴨川グランドホテルは、2025年7月24日付でミキハウス子育て総研株式会社より「ウェルカムベビーのお宿」として認定された。同ホテルでは、未就学児を含む子ども連れの家族利用が多かったが、より安心して宿泊できる環境を求める声に応える形で、今回の認定に至った。
(出典:ウィズシード・ホスピタリティ・マネジメント株式会社)
同認定は、子育てファミリーに優しい施設の普及を目的に2008年より開始された事業であり、独自の100項目にわたる基準に基づき、客室や設備などのハード面と接客やサービスといったソフト面を評価し、一定水準を満たした宿泊施設に付与されるものである。
認定された客室は、2タイプの「ベビーフレンドリールーム」である。客室にはアレルバスター畳とクッションフロアを採用し、アレルゲン対策と安全性を確保している。ベッドは添い寝ができる広いキングサイズで高さを約30センチに抑え、赤ちゃん用ベビーベッドも常設した。家具や柱の角には丸みを持たせコーナーガードを施し、バスルームにはベンチ型のバスタブを備えて子どもを抱いての入浴にも対応できる。バストイも用意し、ミルクを温められる電子レンジも設置している。デラックスタイプには大人用と子ども用の高さが異なるダブル洗面台を設け、家族全員の使いやすさを追求している。
(出典:ウィズシード・ホスピタリティ・マネジメント株式会社)
館内には新たに「わくわくひろば」が開設された。対象年齢は1歳半から4歳程度で、ボールプールやジャングルジムすべり台、知育玩具、キッチンセット、キッズテントキャンプなどを備えている。床や壁にはクッション材を使用し、子どもが安心して遊べる環境を整え、保護者が見守りやすい設計となっている。
(出典:ウィズシード・ホスピタリティ・マネジメント株式会社)
食事面では、夕朝食のバイキングでお子さまメニューを強化している。たんぱく質、炭水化物、ビタミン・ミネラルを意識した10種類以上の料理を用意し、野菜を食べやすくアレンジしたものも含まれる。アレルギー表示は小麦、卵、乳、えび、かに、そば、落花生、くるみの8品目を対象に日本語と英語で提示し、それ以外については事前相談を受け付けている。乳幼児向けには離乳初期から完了期までの離乳食も準備し、シェフ特製の代替料理も提供している。加えて乳幼児用の食器やチェアを揃え、安心して食事を楽しめるよう配慮している。
鴨川グランドホテルは千葉県鴨川市の海岸に建ち、江戸・宝暦年間創業の旅館「吉田屋」を前身とする歴史を持つ。全室オーシャンビューの客室や温泉大浴場、貸切露天風呂、レストランなどを備え、太平洋を望む景観が特徴である。