7月14日。JR北海道は帯広市で運営しているホテル「JRイン帯広」を改装し、「サービス付き高齢者向け住宅」に業態変更することを発表した。
JR北海道では現在、道内で5棟の「サービス付き高齢者向け住宅」を運営しており、今回の業態変更が完了すれば6棟目となる。
「JRイン帯広」は2011年6月16日に開業し、先月10周年を迎えた。建物自体は2000年1月に開業した「ホテルヒーロー」を前身としており、築21年になる。今後、建物および設備の維持や改修を進めていく。
ホテルの食堂や共同浴場は高齢者住宅にも使えるため、メインの改修は客室スペースとなる。現在137ある客室は2部屋を1つにつなげ、49戸に変更する予定だ。改装費用には、政府の「サービス付き高齢者向け住宅整備事業」の補助金も活用するという。
「JRイン帯広」は2021年11月30日をもってホテル営業を終了。高齢者向け住宅としてのスタートは2022年秋ごろになる見通しだ。改装後の名称としては「ブランJR帯広駅前」という候補が挙げられている。
同社の島田社長は記者会見にて、帯広駅周辺でホテル競争が過熱していることを挙げ、「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の方が収支改善につながると判断した」と語った。